よくわからないのだが、なぜ彼は人に語られるのを嫌うのだろう。
語られてこそ、人は人になるのに。
人の口に戸は立てられず。
当然、解釈は千差万別だし、良く言う人もあれば悪く言う人もいる。
善きに付け悪しきに付け誤解もあれば、いじり、悪口、中傷もある。
けれど、それは一個人ではコントロールし切れないものなのだ。
むろん主張や弁明はすべきだろう。
してその仕方や表現方法や加減に知性が宿るというものである。
が、そこに固執するは心の囚われのもとでもある。
視野を狭くする。
ほどほどにすべきだし、それが日常レベルならほどよく自分を笑いにするゆとりを持とうぢゃないか。
自己を客観化するゲームである。
不快な自虐に陥らせず、といって自慢に偏らず。
ましてや自分に把握できる自分なんて、たかが知れているのだから。
案の定、その「触れられたくない」感を察してか、周囲は彼を腫れ物に触れるように扱う。
ブラックな冗談がひとつも通じないのは、いやはやどーにもこーにも。
明け方、雨が降りはじめる。
先週に引き続き日曜も夜勤がある。
05時下番。
☾☀闇生☆☽