授業をサボッて屋上に寝転び、
ひとり煙草をふかしている風情というのは、ある意味理想の不良像だ。
言わずもがなRCサクセションの代表曲『トランジスタラジオ』でのひとこまであるが。
彼の、群れない、
で飄々とした風通しが、そんな青春のひとこまを、ありがちなウェットな鬱屈感から遠ざけている。
反逆を暗くひねたまなざしにしないのだな。
からっとさ。
なのにソウルフル。
むろんノスタルジーを押し付けるのでもなく。
破壊に突っ走って酔うのでもない。
言っとくけど、これってありそうでなかなかないからね。
ここまで突き抜けた青さはね。
そこだ。
あたしゃそこに彼を感じているのだ。とこの度は認識した。
でもってあの声だもの。
なによりあの声だもの。
だから、たとえ反体制的な表現をしても、ヤッカミや妬み由来の湿度がもののみごとに揮発しているのだと。
空に溶け込む煙草のけむりのようだね。
☾☀闇生☆☽