おっとろしいほど冷え込んだ渋谷夜勤。 風はもはや痛いくらいだ。 実際には風と云えるほどでもない大気の緩慢な蠕動で。 透明な巨大蚯蚓の寝返りで。 けれど、もうやめてくださいと懇願したいくらいにほっぺたを刺してくる。 手袋のなかの指を噛んでくる。 …
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