近所のセブンイレブンの深夜番のおにいさんが、おなじく近所のローソンに移籍していた。
それはそれは綺麗にしている女の子みたいにきれいなおにいさんで、深夜番にしては愛想もわるくはないお方なのだが、いかんせんローソン派のあたくしだ。
ローソンのほうが数百メートル遠いにもかかわらず、夜勤現場帰りの朝酌調達はもっぱらローソンにしていたのである。
ただローソンも御多分に漏れず深夜番は無感動、無表情、受け答えもほぼ皆無のひとばかりであった。
「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も無い。
べつにあたしゃそーゆーの気にしない性質ではあるし。
たちの悪い酔客も少なくないコンビニの深夜番を、孤独のなかでやりくりする労苦は痛いほど想像できるので、あきらめてもいた。
同情までしてしまう。
孤独のなかで愛想を保ち続けるというのは、ほんとに大変なことだと思う。
あれこそが『自分との闘い』というのだろうけれど、闘うことは頑張りであり、頑張りは奨励されないのが昨今の風潮であり。
頑張らず、こころのままに振る舞えば「いらっしゃいませ」など口を突くはずもないのだ。
有体にいってしまえば、割に合わないのだな。
まあ、そこまでワタクシ世界にはまってしまったのなら、客と店員とのあいだで関係は悪循環におちいるしかない。
不愉快は伝染する。
てか、何らおもしろさを見出せないのなら辞めるのがベストなのだけれど。
さて、そこへきて、電撃移籍であーる。
同じセブンから同じローソンへの移籍は、これで二人目なり。
どうも近所のセブンの店員は、店長一族が占める割合が増えている。
ネームプレートがおなじ苗字ばっかになっていく。
そういうことも作用しているのでしょうか。
☾☀闇生★☽