「はーいみなさーん、手をつないで二人一組になってくださーい」
ちょうどいま、あたしゃそんな現状であると見た。
で案の定、誰にも求められず、はぐれてしまった次第と。
ぽつん。ひとりぼっちじゃん。
と思いきや、先生がそんなはぐれた者同士をペアにしていくのだな。
つながされたその手。
みればクラスの嫌われもんではないか。
ああ、また嫌な役割を押し付けられてしまった。
来るもの拒まずで黙々と日々をやりくりしていれば、面倒ばかりをおしつけられる。
面倒ごとは陰に陰にと押し込まれるもので。
かげの薄いお人よしに丸投げされるもので。
いつだってバカを見るのは、そんな我慢するお人よしだ。
くそ。なんで俺ばかりがこんな目にあわねばならんのか。
と、こいつもきっと思っている。
嫌われもんに、乾杯。
な。
☾☀闇生★☽