追伸。


 嗚呼、
 やっぱ「がんばり」という言葉には妙な強迫観念があるのだな。
 たぶんそう解釈してしまうタイプの人たちは、たとえばダイエットとかいうと、食事を抜いたり、朝昼晩三食ともりんごで済まそうとか、キャベツですますとか、なんたらブートキャンプやらボクササイズとかで汗だくになったりするひとなんだろうなと。
 汗かかないと効いた気がしないとかいって。
 ジョギングとかいうとつい全力疾走してしまって、景色なんか見ていないんだ。
 一瞬の、
 もしくは手っ取り早い達成感ばかりを追い求める。
 んで、
 つーか、だから、
 例外なく継続しないのだ。
 家にはロデオマシーンやら、
 腹筋ぷるぷるさせるのとか、
 流行った健康器具ばかりがたまっていって。
 粗大ゴミの日に集積所に積み重ねて恥かいちゃったりすんだ。
 知ってんだ。
 もう決め付けちゃうもんね。
 もしくは、
 会費だけ払って通ってないスポーツジムの会員券とかね。


 そこは長期的展望で構えないと。
 60歳70歳までそれを継続するのを想像するのだ。
 歯磨きや入浴と同じ習慣のひとつとしてね。
 目先の一年だけスリムになったって意味ないっしょ。
 長距離なのよ。コトは。
 なのにまるで百メートル走かのように全力で飛び出しちゃう。
 ひーひーいって。
 ばふばふいって。
 おいおいおい、と。


 この震災にまつわるあれこれだって、
 重要なのは継続でございましょ?
 飽きないってことでございましょ?
 どう考えたって長期戦だし、
 明日はわが身と考えればなおのことだし。
 そのうえで想定したペースを、堅実にまもり続けるのもがんばりでしょう。
 釣られず、
 ぶれず。
 

 だからべつに大げさなことではないの。
 そういう、しぶとい心がけの蓄積よ。
 希望ってもんは、
 というとまた大げさになるかもしれんが、
 実はそんな地味な積み重ねによるものなのだ。







 決め付けちゃうもんね。


 (闇生)