壁の言の葉

unlucky hero your key

カンパ。




 サイズ的にも、年齢的にも、ちょっと着れなくなってそのままにしてある革ジャケ、パーカーなどを送付す。
 安もんばっかだけれど、これで少しでも寒さが凌げたらと。
 支給品の使い捨てカイロも同封。
 どうだろ。
 主催者のノリとあたしの感覚がズレていたら回収させていただこう。
 古着っていっても最近の都心のホームレスはちゃんとしたもの着ているのかもしれぬのだし。
 永福料金所の下にいる二人は、練炭やガスコンロを使って料理をして、スマホまで閲覧しておった。


 出歩いている分には寒さは凌げるんだよ東京の寒さは。
 けれど一晩中歩き続けるわけにもいかない。
 じっとして迎える夜明け前は地獄よ。



 ☾☀闇生☆☽