作業が終了して、
すでに警備対象がなくなったにもかかわらず、
定時まで、
「とりあえず、居て」
とする現場は、やだねえ。
とりあえず、ですよ。あーた。
規定としてはそういう契約なので、残れと言われりゃ残るほかないのだが。
なにも無いところにガードマンが突っ立っているのって、いかがなものでしょうか。
通行人からしても怪訝なものでしょう。
え? なにかあんの?
通れんの? って。
第一邪魔だし。
こないだなんて三人で、ひたすら道端で定時を待ったよ。
道が狭いから、車が通るたびに電柱の陰に逃げたりして。
だいたいこの仕事、金銭的なおいしさは少ないのだ。
時間的な面にしか、うまみはないの。
だもんで能力のあるベテランたちは、そういう現場を嫌い、断っている。
で、
ゆくゆく、経験の浅い、能力の少ない新人ばかりが送り込まれることになる。
だもんで現場がうまく回らない。
なので現場がケービ員を軽視する。
蔑視する。
ケービにまったく関係のない付帯業務を当然としておしつける。
人足あつかい。
それがその現場のならわしとなる。
だからケービが現場を嫌う。
と悪循環。
ケチくさい監督につくと、なにごとかひどく消耗させられるのだ。
おそらくは時間で買っているという感覚がつよいのだろう。
それはそうなのだが、
本来の目的はその日の現場が安全にとどこおりなく終了することでしょう。
早く終了しようが、残業になろうが、目的はそこでしょう。
それさえ満たしていれば、笑っておつかれさんでしょう。
時間があまったからって、どこか損した気分になって残すのだとすれば、それは目的を見誤っている。
といったことを、とあるところでのたまったら、ぽつりとこう返された。
デリヘルの愚痴みたいだな。
呵々。
☾☀闇生☆☽
稀に、
ガードマンの昼休憩、トイレ休憩が頭にない監督がいる。
職人さんの休憩中も交通誘導させたまま、ほったらかしだ。
交代要員もなく。
むろん抗議するが。
せめてせめてまえもって伝えてくれよ。
おちっこちびっちゃうぞっ。