ハンタ再読。No.17

 17巻目。
 副題『三つ巴の攻防』

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Hunter x Hunter No.17


 グリードアイランド。
 レイザー組とのドッチボール対決。
 他者と念獣の位置を入れ替える能力『黒の賢人(ブラックゴレイヌ)』でレイザーの顔面にボールを叩きつけたゴレイヌ
 痛快な一発!
 そこで連載はまた来週となったのだから、リアルタイム派は相当に沸いたことでしょう。
 リバウンドは跳ね上がりコート外へと着地するかに思えました。
 んが、
 先述した合体念獣13番がすかさず小柄な2番を抱えるとそのボールめがけて投げたのです。
 2番は床低く飛んでリバウンドボールが着地する寸前にキャッチ、ふり返りざまに自陣の13番へパス。
 野球ならうまいセカンドの動きですな。
 センターに抜けるかに思えた打球を間一髪キャッチして振り向きざまにファーストへスローするような。
 このボールを13番はゴレイヌの顔面にたたきつける。
 無念。顔の形変わって気絶するゴレイヌさん。
 黒の賢人はリモートコントロールタイプだったため消滅してしまいます。
 よって内野は敵も味方も3人ずつに。
 
 レイザーのターン。
 アンダースロータイプのピッチャーのようなフォームで豪速球を投げつけてきます。
 ボールはキルアめがけてすっ飛んでいきますが、直角にシュートして隣のビスケに。
 ビスケはこれを華麗にかわしてボールはその後ろのヒソカに。
 むろんヒソカもかわします。が、ボールはすぐ背後にいた外野の5番がキャッチ&スロー。
 これがヒソカの顔面にクリーンヒット、と思いきやバンジーガムで辛くもキャッチ。
 ボールの勢いが強力でヒソカは指二本を折られ、その裏拳があたった鼻と顔から血が出ています。
 セーーーフ。 
 と思いきや審判はなんとビスケにアウトのコール。
 ボールはビスケのスカートの裾の一部をかすめとっていたのです。
 衣服も身体の一部という解釈らしい。
 
 ここで外野に居たゴンが「バック」のコールで内野に復帰。
 キルアに持たせたボールをジャンケングーでぶっ放します。
 アメフトでいえば、ゴンがキッカーならキルアはさしずめホルダーといったところでしょう。
 ボールが銃弾ならゴンのジャンケングーはハンマー(撃鉄)で、キルアは弾倉であり砲身。
 ちなみにこの時点ではまだ技の名前はついていません。
 ボールは巨漢の13番をめがけて一直線。
 13番は真正面でキャッチしますが、身体ごと外野に吹っ飛ばされてアウトー!
 
 ゴンはさらに強力に練をためます。
 ジャンケングー戦法、第二打。今度はレイザーに標準をあわせました。
 放たれたボールはいくらレイザーであってもキャッチ不可能と思える勢い。
 これをレイザーはバレーボールのレシーブの要領で勢いを殺し、跳ね上げます。
 ボールはレイザーの真上に。
 そのボールは、
 『伸縮自在の愛(バンジーガム)』
 でヒソカが取り戻しました。
 レイザーアウト。
 ただちにレイザーは「バック」をコールして内野に残留。
 内野人数は味方3、敵2。
 
 ここでビスケ、ロリ・ビスケのまま正攻法で2番をアウトに。
 残るはレイザー1人だ。

 さてホルダーの役割をしているキルアですが、ゴンのジャンケングーの勢いを殺さぬようにと手を念でガードしません。
 そのせいで手はボロボロ。
 ゴンもそれを知ったうえでキルアにホルダーを任せます。
 いいえキルアだからこそ。

 とはいえ、次のターンはレイザーのボール。
 レイザーは外野の念獣をすべて解除してオーラを回収します。
 レイザーはバレーボールのスパイク式に全力でボールを打ち放つ。
 対するゴン側は、ゴン・キルア・ヒソカ三者合体して受ける態勢。
 ゴンがキャッチし、ヒソカがそれをこぼさぬようバンジーガムで覆い、キルアが支える。
 ボールは辛うじて受け止められました。
 レイザーはこの作戦の最大の功労者をキルアと見抜きます。
 ヒソカにとってゴン・キルアをひとまとめに抱く態勢となりましたが、こういうときのヒソカに下心はないようですね。
 というよりこれほど強いレイザーについてなぜかヒソカは『おもちゃ』としての魅力を感じていない。
 不思議です。

 ゴンのターン。
 過去最大級の渾身の練によるジャンケングー。
 これをレイザーはまたもレシーブで打ち返した。
 ボールは強烈なライナーでゴンへ。
 よければボールはアウトになりますが、ゴンならば受け止めるはずだとレイザー。
 しかしゴンは念を使いすぎたためダウン。
 ボールは倒れたゴンの上を通り過ぎてそのまま外野に。
 となればゴンたちの勝利ですが、ヒソカがバンジーガムで受け止め、反動で跳ね返します。曰く、
 
「カンペキに勝つ だろ?ゴン」

 レイザーはまたもこれをレシーブ式に弾き返そうとします。
 しかしボールが腕から離れない。
 ボールそのものにもバンジーガムを仕込んだのでくっついてしまったのです。
 レイザーはそのままボールの勢いに押されてコートの外へ退場。
 ゴンたちの勝利!

 レイザーが身の上とジンとの馴れ初めなどをゴンに教えます。
 やはり彼にも否定され疎外された幼少の記憶というものがありました。
 ジャイロ、ビノールトに通じますな。 
 そのレイザーもまた死刑囚で。
 そんなレイザーに将来ここにくるであろう息子ゴンを「全力でぶっ飛ばせ」と託す父ジン。
 人は決して正しさにのみ惹かれるものではありません。肯定してくれる人。認めてくれる存在にこそ惹かれる。 
 息子を、手加減せずにぶっ飛ばせと。それでやられるようなヤワな奴じゃないはずだからと。
 まあ、否定され疎外されて生きてきた身が、これほど信頼されれば普通惚れますわな。
 ともあれ、ゲーム設定上レイザーと14人の悪魔は街から出ていくことに。
 ゴンたちは憂鬱そうな女の案内でレアカード『一坪の海岸線』ゲット。


 するとゲンスルーからツェズゲラに『交信(コンタクト)』。
 一坪の海岸線を入手した情報をゲンスルーらは『名簿(リスト)』によって知ったのです。
 おそらくゲンスルーたちは『一坪の海岸線』を強奪にくるでしょう。
 彼らはゴン・キルア・ビスケの実力を知らりません。
 よってカードのオリジナルはシングルハンターでもあるツェズゲラが所持していると思っているはず。
 そこでツェズゲラから提案。 
 三週間、ゲンスルーから逃げて時間を稼ぐ。
 その間にゲンスルーを倒す手を考えてくれ。
 報酬は『奇運アレキサンドライト』。
 

 一方、ゴンたちと別れたヒソカ
 旅団と落ち合います。 
 今回はノブナガとマチ、ボノレノフもいます。
 コルトピがいません。
 旅団は新メンバーとなったNo.4カルトの能力で除念師を見つけ出していました。
 除念師は「僕の能力でみつけた」とカルト。
 この能力をもつカルトが暗黒大陸編のブラックホエールズ号に乗船していることも記憶しておきましょう。
 イルミと一緒に。
 そして旅団は船内でヒソカを探している。
 で、ここでのヒソカは除念師への交渉役をまかされます。
 これがいまいちわからない。
 交渉役?
 強要するならフェイタンの拷問がある。
 交渉ですからね。 
 ヒソカにそんな特技があったのか。 
 そして旅団はなにゆえ交渉程度のことをヒソカに託すのか。
 てか、除念師を遠巻きに尾行して、接触すら試みようとしないのはなぜ?
 なにを恐れている?
 クラピカにかけられた制約に、そんな項目あったっけ?


 ツェズゲラ組はゲンスルーたちとの交渉の場に現れ、宣戦布告。
 『同行(アカンパニー)』で魔法都市マサドラへ退避するツェズゲラ
 奪って殺っちまおう、とゲンスルー組。
 ツェズゲラたちは移動系のカードを買い集めて、持久戦にもちこむ所存。
 その間、ゴンたちはゲンスルーたちとの決戦に備えて荒行を積みます。
 ビスケの能力『魔法美容師クッキィちゃん』で回復しながら。
 前にも書きましたが、ビスケの能力がこれだからといって戦闘用の能力がないとは言い切れない。
 ピトーでいうドクターブライスのようなもので、おそらくはビスケにも何かあると思う。

 ゲンスルー組。
 ヒット&アウェイでゆさぶりをかけてくるツェズゲラ組に苛立たされています。
 なにゆえ自分たちの位置がわかるのか。
 これをゲンスルーは、敵のなかにレーダーに似た能力を持つものがいると推理。
 ご名答。
 ツェズゲラの仲間ドッブルの能力『蠅の仕事(サイレントワーカー)』によって把握されていました。
 このドッブルというハンターも、特殊な能力をもつにもかかわらず地味な役どころですな。
 ツェズゲラは乱暴な手段に出ます。 
 魔法都市マサドラのカードショップにはりついて、購入者をカツアゲするのです。 
 移動系カードをもっていれば取り上げる。
 そして『透視(スティール)』で本(バインダー)をチェック。
 遭遇したプレイヤーリストのなかにツェズゲラの名があるものは、一人残らず殺害。
 つまりツェズゲラ組の移動系カードの補給を阻止するのと、ツェズゲラのお使いを消していくのがねらい。

 まもなく移動系カードを蓄えたゲンスルー組はツェズゲラ組を追い回します。 
 カードがネタ切れになるまでの鬼ごっこの開始です。
 ゴンは放出系のジャンケンパーを習得すべくビスケと特訓しますが時間切れ。
 ガチンコの直接対決では到底かなわないと、一計を案じます。

 ゲンスルーたちを翻弄したツェズゲラ組。
 ついに移動系カードを使い果たして『離脱(リーブ)』でゲーム外へのがれます。
 あとは約束の時間までバッテラの古城で待つだけ。
 しかし追撃者対策のために約束しておいた武装兵が配置されていません。
 留守番兵が言うには、バッテラ氏がキャンセルしたといいます。
 追ってゲンスルーたちも古城に現れます。
 ツェズゲラたちはバッテラを連れて逃げるしかありません。

 ゲンスルーたちは現実世界でツェズゲラを取り逃したのでしょう。
 ゲーム内にもどってスタート地点『シソの木』の前を張り込みます。
 ちなみにここでやっとあのスタート地点の建物の名前が明かされました。
 時間内に帰還しなければ本(バインダー)のカードは消滅するので、ツェズゲラは必ず戻ってくるとふんでいるのです。
 やがて時間を過ぎます。
 事実上ツェズゲラはリタイアとみなされました。
 しかしツェズゲラはそれも想定していたのか、重要なカードはゴレイヌに預けていたのでした。
 
 ツェズゲラ
 バッテラ氏にキャンセルの理由を問いただします。
 事故のせいで長年植物状態になっていた恋人が亡くなったとのこと。
 グリードアイランド・クリアのために多額な投資をしてきたのは、その褒賞で得られるカードのなかにどんな病気も治癒するものがあったから。
 恋人が亡くなったために、バッテラは今やその目的もなくしたのです。

 ゲンスルー。 
 ツェズゲラがリタイアしたことで、次なる標的をゴンたちに定めます。
 移動系カードで逃げ回ったあげく、カードを使い果たして追いかけっこに。
 ゲンスルーたちはそれぞれ戦う相手を決めて一対一に持ち込む所存。
 そしてそれはゴンたちも同じでした。
 『あの場所』へは逃げまわった結果、追い詰められた形でたどり着くのがベター。
 キルアはサブと、
 ビスケはバラと、
 そしてゴンはゲンスルーと対決することに。


 
 

 闇生