筋トレ。

 こんどは女性タレントが世の男性の筋トレをディスって問題になっているとか。
 これもこれで、筋トレが男性だけのものだというステロタイプなものの見方であるところが面白い。
 筋トレ女子なんて、うようよいるよ。
 男だけのものじゃないでしょ。
 動画でもちょこっと検索すれば、すぐ出てくる。
 この人の嫌う『見せる筋肉』をしている女子が。
 あたしの同僚でも力こぶを自慢して見せびらかす女子がいる。


「男たるもの、見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を云々」
 この差別感もすごいねー。いまどき。
 この「男たるもの」を「女たるもの」で「筋肉」を女性特有の「何か」に言い換えておっさん有名人が発言したら、一発レッドなんだろうなー。


 それとね、
 見せるための筋トレ。筋トレのための筋トレに無意味さを感じるのはわかる。
 いざというときの生活でどう生かすかが問題だろうといいたいらしい。
 それもわかる。
 けれどね、
 見せるための筋トレが不要だというのなら、ダイエットもエステも同じ理屈になりはしまいか。
 体脂肪の多い人の方がライフラインを断たれた飢餓状態、つまり「いざというとき」の生存確率は高いというし。
 だいたい見せるために筋トレしている人ばかりでもないでしょ。
 あたしゃ筋トレするけど、ゴリラ化したいわけじゃない。
 モリモリになるのはむしろ嫌。
 誰もが松本人志のようになりたいわけじゃない。
 逆三角形の体形なってしまっては、かえって腰に負担がかかるからだ。
 柔軟さのほうがほしい。
 あたしゃ若いころからぎっくり腰を頻発していて、
 きっかけはその恐怖感からだったので、ストレッチと合わせての予防策。
 それと今の仕事が、ときに肉体労働の分野にまわされることが珍しくないこと。
 立っているだけの現場と、汗かいて資材を運びつづける現場とがランダムにやってくるのね。
 そこでの怪我も少なくない。
 ましてや、この事態で終わりの見えない休日がつづいている。
 外出自粛で身体がなまっているところへきて、自粛解除になっていきなりそういう現場をまかされても、危険でしょ。
 

 ま、いいや。


 書きながら思ったが、
 むかし上岡龍太郎が、スポーツしている人、ジョギングしている人を強烈に批判していたことがあった。
 皇居の周りとか排ガスで汚い空気のところをぐるぐるぐるぐるいつまでも汗かいて、結局同じとこ戻ってくるのに、あいつらアホやでと。
 だいたいスポーツ選手で長生きしたのなんかほとんどない、とまで言っていた。パペポでね。
 それが、あるきっかけから、ものは試しではじめて、ついにはフルマラソンに出場するまでになったのは周知のとおり。
 つまりが、やらない人にはわからないんです。
 やってみないとわからない。


 さらにね、 
 実生活に必要のない筋肉、
 などと貶すけれど、鬱気味の人が筋トレで精神的な回復を果たしたという例も少なからずあるよね。
 なにをしても無意味・無価値という精神状態に陥れば、少なくともやったぶんだけは必ず筋肉がつく、というシンプルな結果が小さな小さな推進力になるのであーる。


 じゃ、
 今晩も仕事がない。
 ストレッチして筋トレして風呂入って坐禅して、
 晩酌タイム~!



 闇生