そしてカブ主に。

 先週の中頃、納車された旨、メールがあった。
 注文したクロスカブの車体番号が判明したとのこと。
 となると、ナンバー登録をせねばなるまい。


 金曜が丸一日雨予報で早くから現場の中止が決定されており、これ幸いと雨の中を新百合ヶ丘まであるいてナンバープレートの登録申請を行ってきた。
 翌土曜が勤労感謝の日で祝日で。
 しかも引き続き一日中雨といった塩梅だ。仕事は入ってこない。
 日曜の午後に雨があがる、という予報を信じてバイク屋にバイクを受け取りに行く旨メールしておく。
 新車にとりつけるつもりで注文したボックス(通称ホムセン箱、アイリスオオヤマ製の例の黒くて憎いやつ)を午前中指定でうけとり、鮭入りの雑炊をつくって昼飯とし、それから家を出た。
 これでお別れとなるトゥデイF号に乗る。
 ところが、暖気がてらに町内を一周したところでエンストだ。
 最近ではもう珍しいことではなくなってしまったが、三十分以上ねばっても再スタートせず。
 こいつ、買い替えを察知してすねやがった模様。
 実は新車を受け取りに行ったその場で処分してもらう段取りであった。
 あきらめて電車に乗る。
 電車からバスへと乗り継いで贔屓のバイク屋にやっとこさ到着。


 もろもろの手続きをすませ、いざ乗車しようとバッグからメットを取り出そうとした。
 それがどうしたことか取り出せない。
 25リットル容量の内径にすっぽりはまってしまってメットがびくともしない。
 対応してくれていた店長さんが見かねてバッグごと工場へもっていく。
 隙間からエアダスターを噴射させるが押し出されてこない。
 十分以上も待っただろうか、グリスをかけたりしてようやくメットを取り出してもらうことに。
 工賃もなく、そこまでさせてしまって、恥ずかしい。


 んで、
 こうしてようやくHonda クロスカブ110 クラシカル・ホワイトをゲット。



 トロトロとギアチェンジの練習をしながら帰る。
 車体の色はクラシカル・ホワイトという触れ込みで、色はネットで観ていたときよりクリームがかっていて実際はアイボリーに近い。
 あたしの構想では、ボディが白でキャリア、ハンドル、シートなどが黒ならば、とホムセン箱は黒を選んでいた。
 しかしホムセン箱の取っ手はそこだけオレンジで、これがワンポイントのアクセントになるかといえば、あたくしの好みてきにはよろしくないのだな。
 この部分を車体に合わせて白に塗り替えちまおうと塗料まで用意していたが、実際の色がアイボリー寄りだと知って取っ手もアイポリー色に塗装することにした。
 くろがねやに寄る。
 箱の背面には『KORG』とロゴを入れるつもり。
 言わずと知れた有名電子楽器メーカーの老舗である。

 ボックスには何かメッセージか、あるいはユーモアを加えたい、と思っていた。
 黒地に似合う模様もあれこれ考えた。
 和柄などを探していたが、到底、塗装初心者には難易度が高すぎる。
 文字にしようと。
 そこで、ボックスやバイクには関係ないロゴがいいと考えた。
 車体に合わせて、黒字に白文字がいい。
 となるとジャックダニエルKORGだろうと。
 しかもこのホムセン箱の風情ったら、名機KORG MS-20を彷彿とさせるではないかっ。
 稲城が世界に誇るメーカーKORG
 これで行くしかあるまい。
 あるまいと決められたことなどKORGには知る由もないだろうが。
 あるまい。
 DSのソフトKORG DS-10のインナーにあった社名ロゴをコンビニで拡大コピーして、それをもとにクリアファイルでステンシルシートを製作。
 下塗りを開始する前に保険のロードサービスを呼んでトゥデイにさよならした。
 30,000キロ、おつかれ。
 で、ありがと。




 闇生