せっかく日勤に舞い戻ったというのに、もろもろあって、
そしてまた、あたくし的な居場所事情もあって、
夜勤に舞い戻る。
寒い。
日中も気温は下がっているとはいうものの、警備ポジションが日差しの恩恵にあずかれるならば、そこはオアシスだ。
西日には嫌気をもよおし、ときに日陰に隠れたいほどになることもある。
しかし、この日の夜勤。
風がふきすさんで、芯までこたえた。
仲間の全員が謎の小ダンスでこっそりと体をゆすりつづけた、新宿。
明け方、歩行者迂回のお願いに怒った通行人に強行突破される。
たった5mの迂回なので、お願いします、の気持ちと。
たった5mぽっち、めんどくさい、の苛立ち。
突破なのだから仮につまずいてコケられて怪我されたとしても当人の責任だろう。
んが、現場的にはそれで済む話でもない。
検証その他、めんどくさいことになり、悪くすれば工事が止まる。
つまりが工期がのびる。
工期がのびるということは、ご迷惑をおかけする(通行止めや迂回や騒音や振動や)時間ものびる。
あるいは、その遅れを取り戻そうとして、無理が生じる。
これが次の事故を生む。
ともかく、警備員としてかっこわるし。
防寒服の支給(着装の許可)は明日だという。
せめて風よ、やめ。
いつものように夜食に握り飯とゆで卵を持参したのであるが、あまりにも寒いので深夜にカップ麺とコンビニの握り飯を食す。
暖房の効いた規制車は後輩にゆずり、公園でひっそりと食す。
帰路は猛烈な睡魔に襲われて、甲州街道では眠気覚ましにバイクを押した。
帰宅するも、未明に貪ったカップ麺のせいで食欲は無く、それでもそのまま寝てしまうのを惜しんでタラモアデューをショットグラスに二杯。ちびちび舐めて動画をハシゴ。
小鍋で温めた『理想のトマト』に塩をふってなんちゃってスープの出来上がり。
トマトくっせえ。
こいつで体を温めてから就寝。
世の夜勤者たち。おつかれ。
追伸。
さて、冬の夜の野外での休憩で、なにか少しでも有意義な休憩タイムはないかといつも考える。
スマホいじってるうちに終わりってのが、なんかもったいない気がしてね。
カメラの趣味があるひとは、真夜中の街のスケッチ的に散策できるだろうけれど。
本が読める環境はないし。
電子書籍的なのは、あたくしの場合、いまだ読書の没頭感にはひたれない。
やっぱ、音楽とウォーキングだな。
体もあったまるし。
歩こう。
闇生