運動をかねてチャリで小一時間。北へ。
我が原チャリTodayF号は、アシをもたない仲間に譲るということも考えたが、不調が続いている。
スタート時、数秒たつとエンジンがぐずりはじめて、停止してしまうのだ。
アクセルを開けてもダメ。
何度かしてやっと復調するが、乗り始めて最初の停止でそのままエンストしてしまう。
再始動してからは極めて好調なのだが、この出勤時のもたもたまでを仲間の誰かにバトンタッチしてしまうのは忍びない。
といって、3万キロもお付き合いしたいま、修理に出すくらいならいっそ買い換えてしまえと思い至ったのである。
いざ、バイクを買ひに、というわけ。
TodayFはその納車時に処分してYesterdayにしまうことにする。
すまん。
注文した新車は、しがないケービ屋のあたしにとってはぐいと背伸びせざるをえないグレード。
いわゆる原付二種。カブ。しかも新型クロスカブ。
その選択に50cc派の先輩たちがそろって首をかしげる。
現場通いなら50ccで充分じゃん。
クロスカブ一台買うなら、50ccを乗りつぶしてさらにもう一台買い換えられるじゃんと。
原二に理解を示す同僚も異議を投げてくる。
アドレスの方が安くてええやんか。
別の後輩が理解できないといった風情でこうつぶやく。
スクーターの方がアクセルひねるだけで楽じゃないですかと。
安い。楽。
そうね。
全部わかるんだけどね。
一日24時間のうちあたしゃ2~3時間を通勤に奪われており、バイクならその時間は音楽も聴けず、読書もできず、ただひたすら座ったきりの『移動』の時間となる。
手軽な移動装置としてなら50ccスクーターで充分だ。
てか、街乗り最強だ。
原二ならアドレスでしょう。PCXでしょう。
けどあたしゃその通勤時間をただの無味乾燥な移動時間にしたくないのでね。
あおられ、そしてすり抜けし、のイライラまで考えると少なくとポジティヴな時間ではない。
通勤を、楽しめまいか。
ならばMTバイクか。
いや、装備品の積載や、公道の隅っこに路駐しなくてはならないシチュエーションだとか、そういう諸々も考慮すべきではないかと。
そのうえで楽しんだろと。
そう企んだ。
ならば休日の選択肢もぐうううんと広がるのだし。
と、そんなことまで語ったのだが、ついに周囲の理解は得られなかった。
安さと手軽さ。そして楽ちんこそが絶対の価値観らしい。
ついでにいえば、あたしゃ15キロ圏内の現場はなるだけチャリで行く。
ふつうにこいで片道1時間弱。
原チャを所持しながらあえてチャリだ。
これも仲間から理解されたことがない。
ばかりか愚かで非効率的とみなされ、それを好むゆえに変人あつかいだ。
んが、あたしから言わせれば、通勤時間と運動時間を兼ねているという意味で効率的だし、なにより気持ちがいい。
景色を、そして運動を楽しめる。
話を戻す。カブ。
そう。あれこれ考えいるうちにカブに惚れたのだな。
動画を見漁ったし。
カブ主たちのブログも渡り歩いた。
カブに乗れればいいや、と思い至って先月、小型二輪ATを取得。
カブ125にするか、ノーマル・カブか、クロスカブか。
結果、クロスカブに決めた。
人生初カブだ。
うだうだ書いたが、
「カブに乗りたい」
それの何が悪い。文句あっか!
さてさて、リアボックスをどうするか、ただいま思案中。
カモフラージュ・グリーンに一七式特殊荷箱を装備するのは定番になりつつあるね。
グリーンには標準装備なのかと思わせるほどよく見かける組み合わせだ。
かっこいい。
強く惹かれるのだが、あえて避けることにした。
車体はクラシカル・ホワイトを選択。
闇生