ここのところ若い俳優さんと現場をご一緒する。
劇団に所属していたり、その手の事務所に所属していたり。
みんなシュッとしていて、さわやかだ。
まあ、警備員という仕事がら、舞台人とご一緒することは珍しくはなかったことではあるが、ここのところ急に増えている。そういう人たちが。
先日は、作・演出をしているという方とご一緒した。
話の合間に「最近は収録が……」などと軽くマウンテングはしてくるものの、肝心の話がつまらない。
説明が冗長で、構成が甘く、形容が下手くそで、みんなが食いつかない。
普段どうやって演出しているのだろうかと、要らない心配をしてしまった。
同じように、役者やってます、とかかましておいて、合図(ゼスチャー)や広報(状況に応じたセリフ)と表情(演技)がまったくもってなってないのも多い。
警備員という実益をかねる役柄は演じようとはしないのだな、彼等の多くが。
観察もしない。
興味ももたない。
休憩になるとぷいとどこかへ去ってスマホばかりいじって仕事を覚えない。
余計なお世話だけれど、心配になっちゃうよおっさんは。演劇好きとしてね。
闇生