天空闘技場編。
7巻。
心源流拳法師範代ウイングのもと、念の習得にはげむゴン、キルア、ズシ。
そのキルアvsリールベルト戦。
リールベルトってのは念動車椅子に乗ってる電流の双鞭使いね。
この回のタイトルバックがしばらく登場のなかったクラピカで。
背の高い木の枝に腰かけて前髪をいじりつつ「のびたな……」とやってる図。
服は汚れ、ところどころ破れて、激闘のあとをにおわせているが表情はあっけらかんとして可愛い。
この巻のあとのほうでクラピカとハンゾーはすでに念を習得しているよん、とウイングに知らされる。
この前の6巻でクラピカは、どこかの斡旋所のピアスまみれのおねえさんに門前払いをくらっていた。
おねえさんが出したドクロ型の念がクラピカには見えなかったのね。
念が使えない奴に用はないということだった。
となると今回のタイトルバックは念の修行中であることが推測され。
で、今にして思えばずっとずっとあとになって名前が明かされる師範代イズナビのもとでの修業であったとわかると。
イズナビとの修行は本編では一切描かれてなかった。
それがゆえにイズナビをヘタレと決めつける風潮もあるようで。
んが、今回のタイトルバックのクラピカの姿から想像するにそれなりに厳しい修行を課していたらしいし、その相手にもなっていたのだろうことが伺える。
師範ネテロのもとで師範代をつとめているのだから、少なくともヘタレではないだろう。
同じ師範代であるウイングの実力もまだ未知数だしね。
彼らプロからすれば念の指導は基本を教えているのに過ぎないだろうし。
それはプロ野球選手が中学生にキャッチボールや捕球の基礎を教えているような感覚だろうしね。
そのイズナビがいま、暗黒大陸をめざすブラックホエールズ号に乗船していると。
ちなみにウイングの師匠がビスケだったっけ?
修行中をおもわせるくだりが、このタイトルバックの1ページ絵だけであるというのがまた……。
再読することまで見透かされたようで、痛快っす。
☾☀闇生★☽