AV強要の問題。
かつてエロDVD屋につとめていたころにも、小耳にははさんでいた。
とりわけ暴力的な内容を売りにしている作品では、訴訟問題にまでなったケースもあった。
いわゆる「盗撮もの」というジャンルでは当人の知らないところで商品化されるケースもあったらしい。
そういった極端なケースはこれを機に解決されていくのだろう。
けれど、これから問題になるのはそこまで極端ではないケース。
その境界線の置き所。つまり『程度』の解釈にかかわるケースだ。
絡みや本番自体を女優側が了解していても、その内容は実にさまざまで。
製作者側が参考にする彼女たちのプロフィール資料にも、さまざまな条件が付せられている。
たとえば外国人との絡みはいやだとか。
生はNGとか。
ア○ルは駄目とか。
スカ○ロは浣腸はOKだけど、食糞とか塗糞とかは駄目とか。
SMはどうとか。
露出プレイはなんだとか。かんだとか。
けど、それが現場のノリや流れでなし崩し的に解除されてしまうことは間々あるわけであり。
部外者からみればそもそもAV出演は了承しているのだから、エロはエロとして十把一絡げでやっつける。その内容のこまごまとした枝葉のことまでは理解がおよばない。
問題がエロであるからあたしたちゃ力んで考えがちだが、似たような力学は通常の仕事の現場などでもそれぞれ体験しているわけで。
それを想像の起点におけばいい。
あたしら警備員ですらそういうことはある。
誘導だけでなく作業員にあごでこき使われて喜々として資材運びまでしているのを「本番までやっちゃうヘルス嬢」などと揶揄したりする。
やりたくないのに、やらなければならない空気がそれをさせる。
で、一度やっちゃうと、引き返せない。
やって当然であると見なされ常習化する。
拒めば怠けているとされる。
たとえば連載を終えたいのに、雑誌の売り上げ的な観点から終了を引き延ばしに引き延ばされる漫画とか、あるよね。
描かされていたというやつ。
これをも広義の強制性とするならば……。
数十年前、『いわゆる』慰安婦問題についてある漫画家が発言していた。
彼女らを性奴隷と解釈するならば、近い将来AV女優たちも「強制された」「嫌々やらされていた」と訴訟をし始めるに違いないと。
兵たいさんに対する視点も、戦後そちらサイドからばかり語られることが多かったですな。
けど、仮にあの戦争。日露のときのように勝たないまでも負けていなかったなら、どうだったんでしょうか。
字幕【テキサス親父】慰安婦は売春婦!証拠はコレだ!と親父ブチギレの巻!
↑動画。
ポイントは、その資料が旧敵国側のものだということだね。
敵でさえ彼女らを性奴隷だとは見なしていないという点。
有事をものともせず、たくましく生きる娼婦たちであると解釈した。
腹が立つのは、戦後になってから、彼女らを性奴隷であったとすることを商売にする人たちがいること。
あくまで性奴隷であるべきだと。国家の犠牲者であると。被害者であると。なにがなんでもそうでなくちゃならないんだと。
つまり、彼らもまた性を売り物にしているわけね。
当人たちを丸め込み、そのあずかり知らないところで売り買いするからたちが悪い。
ちなみにトルコのクーデター。
テロとごっちゃにして戦闘そのものを悪とみなす風潮は、権力に利用されます。
戦闘は万人にとって悪であると。
迷惑なはずだと。
そういう単純な決めつけは、いいように操作されます。
☾☀闇生★☽