車線規制の先端で棒を振っている、あのポジションのガードマン。
あの三角地帯そのものとひっくるめてテーパーと呼んだりしているのだが。
あれ、人生の縮図だと思うのだ。
規制帯の保安材がちゃんとしていれば、本来、いなくても別段こまらない。
ロボットにしている現場さえある。
つまり能力差もあまり関係なく。
ごくまれに、よそ見や酔っ払い運転がつっこんできそうなときに大声をあげて後方の作業員たちに知らせることがあるが、実際問題それでどれだけ間に合うというのか。
自分の命をまもるので精一杯だろうに。
実際、死ぬよね~。あのポジション。ちょいちょい。
いなくても誰も困らない。
そしておまえじゃなくても務まるし、変わりは山ほどいる。
にもかかわらず、自分の技術で、車列が滞りなく流れていると思い込むことで存在意義を保守している。
客観的にはあまり変わらないのだろうけれど、工夫する。
考える。
充実させる。
それって人生だろ。
そこを意識しているのと、たーだ「早くおわんねえかな」と棒を振っているだけのとでは、ちがうのだな。
☾☀闇生★☽