壁の言の葉

unlucky hero your key


 女子の気持ち、というものがここ数年気になっている。
 または「女の子」という言い方でもいいが。
 いや、
 特定の女子の、という意味でなく。
 女の人がその言葉のなかに「女の子はこんなのが好き」とか「嫌い」とか、まるで全人類の女性の代弁者のように発言するときが、ちょっち気になるのね。おっさんは。
 圧倒的多数を後ろ盾に発言されると、ぐうの音も出ない。
 すんません、である。
 いつの間にそんな統計をとってたのだと。
 なんだそのネットワークはと。
 人それぞれじゃないのかと。
 んで、振り返って男もそういう風にのたまっているのかもと考える。
 無意識に。
 けれど、たぶんそれは昭和に終わってしまっているような気がした。
「あのな。男ってのはな」
 的な。
 ちゃぶ台と茶碗酒っ、みたいな。
 少なくとも身近では聞かない。
 それとも結婚したりすると、内弁慶よろしくそんなことになるんでしょーか。



「理系としては」というのも最近聞いた。
 だからいつ統計とったのだと。
 まったくこそこそと。




 そういや「酒飲みは」的なことは言うかもしれない。



 日本人なら炬燵にミカンだよねえ、的なのもそうなのか。
 だとすればこの感覚、なかなかあなどれない。
 シンクロニシティとか101匹目の猿といったやつは、この感覚の上だか下だかに成り立つのだろうか。
 同調圧力というのも厄介だが、これら同胞意識にまったくとらわれない、というのもあやしくなってくる話で。
 国籍を問われて「地球人です」と答えるような危うさね。
 もしくは肩書きを問われて本名で返すみたいな。




 などとつらつら。
 もし身近な女子が全女子代表ような口を聞きはじめたら、そんなこんなで温かく、そしてその見えない電波ネットワークへ敬意をしめしつつ、かつ圧倒的多数を後ろ盾にしてでも我を通したいのだと、それはもう民主主義という名の圧政なのだと、うけとめてやりましょう。
 愛です。


 

 余談。
 国内では禁止されている肉牛へのホルモン剤投与。
 これって女性ホルモンなんだそうだ。
 初めて知ったっす。
 いや、上記のつらつらとは関係ないけど。
 

 ☾☀闇生☆☽