闇生さんもこの現場が終わるころには、
……あれですよ、
あの、
ちゃんとした、人間になってますよ。
そう励まされた。
に、ニンゲンにか。ちゃんとした。
いや悪気はないのだ。
イッパシの職人に、という言葉が出てこなかっただけなのだろう。
けど、
おかしかった。
ちゃんとしたニンゲンてか。
ちゃんとしたニンゲンじゃなかったのか。あたしゃ。
ちゃんとしたニンゲンてなんなんだ、と腹のそこで自問しつつ、笑っておいた。
そしたらもうケービなんてやらなくても……。
とな。
いや、べつに。ケービ、嫌じゃないんですけどね。
はは。
わけのわからん同情と上から目線で見られているのが当事者として、可笑しい。
☾☀闇生☆☽