映画『大脱走』をDVDで。
この手のクラシックというやつは観たつもりになっているばかりで、実のところあまり知らなかったりするもので。
この作品も子供のころにテレビで観ただけにすぎず。
いくつかの名シーンとテーマ曲が記憶に残っているだけだった。
シーンやカットの起伏に合わせてこまめに曲調をかえるサントラというのも、いまどき無い。
厳密な尺を考えずに作曲できるミニマルやアンビエントという手っ取り早いのを知ってしまったからね。現代は。
そこいくと昔のは手が込んでいるといえばそれまでだが、喜怒哀楽をざっくりととらえてその誇張や説明に終始する『時代』というものを感じもした。
もしくは、
絵と音の主従関係とも言い換えられるかな。
しかしまあ、マックィーン、バイクうまいね。
牧草地での、タイヤがすべってケツふられまくる条件でよくやるよ。
バイクの腕前を披露させること、それが出演条件だったというから相当な自信なんだろう。
印象的だったのが、
バイクでの逃亡もやがて包囲され、ついに御用となるとき。
有刺鉄線に突っ込んで息の根を止めたバイクのタンクをマックィーンが「ぽん」とはたくところ。
さながら、騎手が愛馬に「ごくろうさん」の意味でするあの「ぽん」なのだ。
こういう擬人化(ユーモア)は、悪くないね。
☾☀闇生☆☽