壁の言の葉

unlucky hero your key


 そう。
 この、観劇後に、
 いや、つまりそのお、映画でもコンサートでもいいんですが、
 同じ体験をですな、
 それぞれの日常に帰還するや、
 それぞれの居場所からふりかえっては好き勝手なことをのたまっている。 
 というこの状態が、赤の他人たちが違う場所から同じ塔を見上げているという状態なのであーる。
 塔のさきっちょで知らずに繋がっていると。


 たとえば昭和のある時期には、それが東京タワーであったろうし。
 東京オリンピックでもあったし。
 力道山が繰り出す空手チョップの指先であり、
 王貞治の放つ打球の放物線で、
 キャンディーズピンクレディーの振り付けであり、
 タライを脳天に直撃されて吹きだす志村けん龍角散であり、
 長介のういーーーーすだった。
 コマネチで、もみじまんじゅうで、
 聖子ちゃんの髪型で、
 おかんとマー君で、
 オールナイトフジのAV紹介コーナーだった。
 

 まあいい。
 そういうことなのだ。
 どういうことなのだ。
 書きつつ思ったが、
 アイドルグループも昔は少人数で、
 好きなアイドルが級友とかぶることは当たり前のことだった。
 ところがだ。
 たとえばEXILEとか。
 AKB48グループとか。
 今やどうなってんだかおっさんにはもうわからん。
 脳みそが、わかろうともしてくれない。
 ならばいっそAKBのメンバー数も毎月倍々にしていってだな、結果的に日本の女子人口すべてを入れてしまえと。
 それぞれでそれぞれの推しメンをケアしたり、介護したり。
 義務化したり。
 
 
 

 はい。
 出勤前の時間つぶしにテキトー書いてます。
 へば、いってきまーす。



 ☾☀闇生☆☽