「日本で二番目に高いトウガタツ」町のパズルのような、コントのような連作短編集、とな。
今度はじめて東京ギヤマン堂の芝居を観に行く。
減収に喘ぐ日々、といっては大げさだが、シンプルになっていかざるを得ない我が日常で、たとえば野田や大人計画の芝居などにあたってみるに、はたしてこれ一万円も払って観るべきものなのかとつい思ってしまうシワイ自分を嗤ってしまった次第。
嗤ってしまおう。
ありったけの腹式呼吸で、
それもがっつりしたゴシック体で嗤ってしまおうではないの。
身の丈に合わんのだろう。
スク水を試着する白鳳状態なのだろう。
なにものかがはみ出しちゃってんだ。
して気づくのだ。
開演前のわくわく感を忘れて久しいと。
その、はみ出したなにものかの正体こそが、わくわくではないのか。
人は皆、はみ出しにわくわくするものではないのか。
芝居って、わくわくして観るものでしょ。
ドキドキするものでしょ。
ところが、
あたくし程度がフツーに生きてるとメジャーどこの情報しか入ってこないわけで。
ましてや日々の瑣末にかまけていれば、あたしみたいに情報収集を怠って、そのブランド化したものにしかめぐり合えない。
鮮度が無い。
むろんマイナーも玉石混交だろうけれどね。
そ
れ
は
と
も
か
く、
トウガタツ。
そんな折にふと舞い込んだ観劇の御縁でござる。
少なくとも「作る」に賭けるあまりに熱に浮かれて火照ってしまったその体温くらいは、おすそ分けしてもらえるに違いないとふんだのだ。
そんなこんなで近々、
はみ出しちゃった奴らの、はみ出し具合を、はみ出し人生のはみ出しついでに観に行くことに、する。
☾☀闇生☆☽