六勤目の新人さんと組む。
なんでもスポーツ特待で大学生活を送っていたが、親の離婚で突如それが打ち切りと。
働かなくてはならなくなった。
ので、中途退学のため学費がそのまま借金となってしまった。
頼りの兄は流行りの内定取り消しの餌食となって。
くわえて高校在学中の妹を、せめて卒業はさせてやりたいといった塩梅だ。
それでともかくもケービに飛び込んだと。
子供のことを考えて、離婚のタイミングを数年ずらせなかったのだろうか。
などと思うのは、あたしが他人であるからなのか。
なんにせよ、こうなっちまったものは仕方が無い。
ああしたらよかった、こうしたらよかった、と言っていてもはじまらない。
こっから先を考えるしかない。
今を楽しみつつやるしかない。
それには楽しませつつやるのがコツだろう。
なんつってもわけえんだしね。
カネはなくとも可能性ばかりはふんだんにあるのだ。
ケービの仕事を教えつつ、
実は根本的にはどの仕事も同じだという視点を与えつつ、
応援しておいた。
わろとけ、わろとけ。
☾☀闇生☆☽