壁の言の葉

unlucky hero your key

 で、





 というつなぎ方もどうかと思うが、
 夢の遊眠舎の『半神』を、ビデオで観なおした次第。
 VHSである。
 怒涛のラストにやられ、また泣く。
 名作だと思う。


 なんせ雨が降っているわけで。
 予定されていた現場が中止になって、ひがな一日部屋にいたのだ。
 昨日の現場も午後から大雨だった。
 工事自体は午前中に終了したのだが、そのあとを通行人が踏まないように日没後まで警備、誘導すると。
 交代要員がいるので休憩はまわせるのだが、こういうのが一番つらいのよ。
 時間が長いのよ。
 珍しく何人もの歩行者に「御苦労さま」と声をかけられたのがうれしかったけれど。
 ようやく時間になって夜勤組に引き継いでから自転車で帰った。
 おどろいたことに夜勤は新人の女の子だった。
 あの雨のなか、夜通し歩道橋の上で立っていたんだろうな。
 えらく快活だったし、あえてケービの夜勤を選んで来るあたりそれなりの覚悟はあるんだろう。
 んが、
 酔っ払いとかにからまれなきゃいいがなあ、と余計な心配をしてしまう闇生なのであった。





 雨音は人を物思いにさせるね。
 好きな音は、誰も居ない体育館のなかで聞く屋根を打つ大雨、だな。



 たしか『半神』の原作である萩尾望都の同名短編では、ラストは雨だったと記憶するが。
 いや、同じく下敷きにした別の短編の方だったか。
 はて。


 








 ☾☀闇生☆☽



 はてっ!