片側二車線の直線道路を横断中にタクシーにはねられ、か。
ということは反対車線と併せて四車線だったのかもしれない。
しかも、横断歩道ではないところだったという。
多いんだよね。
お年寄りに。
ドライバーはこちらを見ているはず、という根拠のない確信。
加えて、どんな状況であれ歩行者はあくまで優先されると、まるで物理の法則のように信じてもいる。
若いころは四秒で横断できたところが、五、六秒かかってしまう、という運動能力の老化。
目測とのギャップ。
走行中の車にとってこの一、二秒はえらくでかいんだ。
ひどいと左右の確認すらしないもの。ご老人。
唐突に車道をわたり始めるのね。とぼとぼと。
今回の事故にあてはまるかどうかわからんが、タクシーって運転マナーが悪いの少なくないからね。
ガードマンの立場からすると、ドライバーを信じすぎちゃだめよ、ということかな。
停まってくれるはず、が一番あぶない。
今はケータイやら、ナビやらと、よそ見運転が多いのよ。
ましてや横断歩道もない片側二車線の直線なんて、ドライバーからすれば絶好のよそ見タイミングでしょ。
緊張から解かれて煙草に火をつけるなり、ナビを確認するなり。
といって、そこらじゅう横断歩道にするわけにもいかない。
さしあたっては面倒だけど、大通りを河であると思いこむといいかも。
横断歩道と歩道橋は、そこに架かる橋だぞと。
越える丘だぞと。
河なら仕方が無いでしょ。
そうやって日常の煩わしさを遊びにして愉しめばいいんじゃないかな。
お年寄りはもちろん、特に幼い子供にはそう教えつつ、日々お手本を見せてやるとかさ。
ともかく、
彼の撮った映画はまだ一本も観てません。
が今後、目にすることはあるでしょう。
ご冥福を。
☾☀闇生☆☽