壁の言の葉

unlucky hero your key


 そうか。
 いま、こうしてクーラーの恩恵に冷え冷えと浸りながら、なにひとつアイディアもないままに、またぞろ性懲りもない過疎ブログの更新をしようっていうこの瞬間にもだ、炎天下の秋葉のアスファルトの上ではひたすら立ち続けているのですよ。


 メイドさんたちが。


 思えば、冷たい雨の降りしきる真冬だって、そうだった。
 たしかに「立ってろと言われたから立ってるんです」みたいなのもいるし、
 ケータイばっかチェックしてるのも、いる。 
 通行人のあまりの無愛想に理想と現実の落差を思い知って「萎え〜」と心がほころびかけちゃっていコもいる。もうね、ふやけちゃってんだ。顔が。
 そうかと思えば、声優目指してまーす、みたいな。
 変な声だせまーす、みたいな*1。そんな自分なりのキャラをしぶとく維持して積極的にセールスしてるコもいる。
 すげえよ。頭が下がる。
 下がりに下がって下からのぞく。
 それでもね、
 立ってるからね。あのコら。
 この暑さのなか。
 ふやけつつ。
 あのかっこで。
 紫外線なんざなんのその。
 お寒いお国事情なんぞはどこ吹く風だ。
 いまここ吹く風にスカートをなびかせて、 
 今日も我が国の文化をになってるからね。











 ま。
 一生利用することねえだろうけど。



 

 
 

 
 
 
 

 ☾☀闇生☆☽


 

*1:ひでえ偏見だ