ああコケましたとも。
未明の多摩川のサイクリングコースで。
カチンコチンに凍ったよそ様の自転車のあとにタイヤを取られて、どてーんと、高転びにコケましたともさ。
けど、そんな悪路なだけに、さすがにこの日は本格的な装備をしたスパッツのサイクリング野郎さまたちの姿は見えず。
すっかり雪のとけた帰路では、快適至極でござった。
悠々自適。
あいつらさまったらマナーねえんだもの。
道ゆずっても、手会釈ひとつしねえ。
いつだって、どけどけ、で行きやがる。
あのみょうちきりんな権威主義っぽい、どや顔ならぬドヤオーラ。
てか、この際だ。連中のことは、どやガイと呼ぼうじゃないか。
たりーぜてめえら、みたいなあの、なんちゅうか、本中華。ようするに、くそ。ちゅうか。
我は風也、
っちゅーか。
そういや今週は、小説に号泣させられたのだ。
それはそれは、涙で読み進めなくなるほどでございましたと。
他者のためにする捨て身というものは壮絶で、
凄惨で、
実に哀しくも美しいと。
強いと。
生きざま、と呼ぶにふさわしい行為とは、本来そういうことなのではないのか。
どけどけ風情のドヤ顔には、カケラもないのだぞと。
で、その作品はなにかと書いてしまうとあまりに誤解されてしまうから、ここには書かない。
分泌した涙の量と作品の良さは、必ずしも比例するとは限らないのだよ。
☾☀闇生☆☽