壁の言の葉

unlucky hero your key

 自転車で一時間二十分。拝み倒されてしぶしぶ引き受けた現場にもかかわらず、生きも還りも向かい風という仕打ちに耐えて終えるそんな一日。思えばひたすら耐え忍ぶだけの一日で。漆黒のサイクリングロードをくそったれくそったれと喘ぎ喘ぎひた走った。まみれた汗の始末もなんのそのと、帰るや否やにウイスキーである。ハイボールをあおりながら、ああこれは酔いつぶれパターンだよなと。仕上げにカップ麺なんぞやっつけてそのままダウンかますに違いないと。なんならオプションでゲロ吐きコースもサービスするわよんと。つらつらと思いながらネットをハシゴするが、イライラが少しもおさまらず、なにひとつ愉しめない。おもしろくない。嗚呼、なにか憂さ晴らしを。ウサバラシを。そう乞い願いつつ、執筆中の小説に目を通した次第であった。言わずもがな、文字通りの拙作だ。これがね。おもしろいのなんのって、もお。まいっちゃうんだわ。酔ってるし、ひとりだし、公開もしていないので、なんとでも言えるのね。言いたい放題よ。天才、降臨なのであーる。おもしれー俺。ファンキー俺。モンキー俺。めっちゃモンキーオレ。抹茶モンキーオレ。あたしもモンキー。ぼくもモンキー。おいらも。わたすも。あちきも。吾輩も。拙者も。麻呂にもそのモンキーとやらを。すんませーん、モンキーオレ8つで。さてさて、かくかくしかじか。せっかくこうして八人が顔を合わせたのじゃ。ひとつ句会としゃれこもうではないかいの。なんと、これはしたり。されたり。くんずほぐれつ、壊れるのは時間の問題だった。だからどうしたこうしたと。うだうだふがふがやってるあいだに、案の定酔いつぶれておりました。無念。夜半過ぎ。そういえば日焼け止めをぬったままであることを思い出す。顔面がかさつくので、なにかコールドクリーム的なものをと枕元を手探りしましたが、ハンドクリームしかない。ま、いいやとそれを塗ったくってエロ夢の中へと帰還す。んが、朝になってそれがヘアクリームだったことを知る。
















 
 つつがなきかな。







 ☾☀闇生☆☽