「あっ。雨のにおいがするからいそいでかえろうね」


 立哨するあたくしの前を通りすがるひとりの幼女。
 彼女がその弟の手を引きつつ放った言葉であーる。
 先週のことであったが、
 あたしゃえらくえらく心動かされた。


 で、

 
 それをここへ書きとめよう書きとめようと、
 思っているうちにもう一週間が経とうとしている。
 10日はセロニアス・モンクの誕生日だった。
 音楽的素養の乏しいあたくしにとっては貴重な、
 かつ稀少な、
 音楽的な衝撃を与えてくれたひとりなわけであり。
 なんか知らんが師匠と呼びたくなる存在でもあり。
 なんか知らんのなら知らんままにしとけばいいのに、
 ならばと、
 僭越ながらなにか一曲ここで紹介させていただこうかと、
 そうたくらんでYoutubeをハシゴしているうちに、
 あれもいい、
 これもいい、
 みんないい、とお酒もすすみ、
 酔って、
 唸って、
 泳いで、
 飛んで、
 もう、どうでもいいと。
 わざわざ俺なんぞに紹介されるまでもなかろうと。
 いつしか日付が変り、
 変りに変って、今に至るのですよ。


 なにやってんだか。


 一切は、
 そんなあたくしをよそに、
 今日もあまりに黙りこくっている。
 なので、
 女々しくもこちらからコンタクトをとって漫画をすすめてもらったりしたのでございますと。


へうげもの







 おもしろい。
 現在二巻目。
 信長、秀吉、家康の生きた戦国を、
 武功ではなく、
 茶の湯と粋と物欲の、
 数寄ものとして立身しようとした侍、
 古田左介(織部)の物語である。
 戦国を美の観点から、
 それもあくまで物欲ありきという数寄ものの視点から描くというところが、この作品の個性であり。
 よって、
 よく知られた史実さえも、ことのほか新鮮に再生されるので。 
 画面の奥行きを打ち消してしまうぶっとい輪郭線にひるみつつ読み進めてはいたものの、あえなく、ああ早く次が読みてえとあいなったわけなのであった。
 

 でだ、 
 茶の湯といえば、利休というわけで。
 勅使河原宏が監督した『利休』。
 それと熊井啓の監督した『本学坊遺文』。
 ともに千利休を描いた良作なのだが、
 前者は静の、
 後者は動の側面にスポットをあてており、
 見比べるとおもしろいのだぞと、
 ここで薦めようと考えていたのにこれだ。
 どちらもDVD化されていないではないか。
 TSUTAYA DISCASのリストにも無いという体たらくで。
 誰の体たらくかは知らんが、
 ともかくもみなさん、残念でした。




 モンクと利休と、
 風を嗅ぐ幼女と。



 ここに至って共通点をみつけてオチをつけたろと考えてみる。
 つけたところで、なんなんだと。
 今宵は不貞寝をきめこむ所存でございます。




 ま、
 喫茶してゆけ。
 Tea For Two.





 続きは夢で。
 




 ☾☀闇生☆☽
 
 
 


 
  

 追伸。
 
 ちなみに正調はこんな感じ。
 ↓


 
 
  
 

 ☾☀闇生☆☽