壁の言の葉

unlucky hero your key


 いつものウォーキング。
 一時間のコースをかなりのアップテンポでやっつけているのだが、気分がよりスピードを欲しがったときには復路をジョギングにしてしまう。
 けれどそれは音楽を道連れにしていないときに限るわけで。
 つまりはi-Podを。
 ウォーキングの場合は曲のテンポと歩調がずれてもそれほど支障はないが、走るとなると、あまり心地よいものではない。
 呼吸と足の着地のリズムが重要になってくるので、そのピートをこそ、尊重してキープしていたいと。
 だからジムでヘッドホンを耳栓がわりにしてランニングしている人は器用だなあ、と感心することしきりだ。
 そういうわけで気分しだいで走るとはいうものの、はなからそんな予感がするときには、あたしゃi-Podなしで歩き始めているのだ。


 昨日は、ひさしぶりにスタートから走りはじめ、それでそのまま走り切った。
 いくつかあるうちの街道沿いのコースを選んだので、信号待ちは何度もあったが、走り続けた。
 ペースはほんとにゆっくりと。
 汗を流すためにやっているようなイメージ。
 ちょうどアースマラソンの寛平ちゃんのようにトコトコと。
 残暑もない夏の終わりの夜の空気というのは、そんなジョガーにたまらないもの。
 

 資格のお勉強がはかどらない。
 なんせ昔からお勉強ができない残念なコだったもので。
 なにかと気が散ってしまう。
 終日、テキストを開いていた。
 して、その合間にYoutubeをハシゴしてもいた。
 枝雀の『笑い』についての講釈。
 上岡龍太郎が語る『芸人論』。
 北野武がその昔、深夜番組たけしファンクラブで軍団相手にぶった『芸人論』。
 保釈された某芸能人をきっかけに『芸能』というものについてつらつら考えていたので検索したのだが、言うまでもなく、資格なんぞよりよっぽどおもしろい。
 それでも、
 進めなければならんのだ、トコトコと。
 トコトコと。




 さて、そろそろ朝のストレッチを始めねば。


 
 ☾☀闇生☆☽