ビートルズといえば『Let it be』とか。
『Yesterday』とか。
あるいはレッド・ツェッペリンなら『Stairway to heaven』だとか。
ヴァン・ヘイレンなら『Jump』と。
そんなベタさ加減なのだと思う。
ドビュッシーにとっての『月の光』ってのは。
名曲ゆえに、ベタ。
そのベタに、中学の音楽鑑賞の時間、やられちまったのだ。
闇生は。
おそらくはマニアにとって、いまさら取り上げるのもこっぱずかしいほどの、そんな代表曲。
でも、いいじゃんかよぉ。
そのおかげで、少なくともクラシックへの偏見は、とれたのだからさ。
月に曲想を得た名作数あれど、これはやっぱ欠かせないっしょ。
で、
そんなドビュッシーあっての、このmoonだ。
プレステの異色作であって、傑作である。
あたしゃいまだにクリアしていないが、名曲『月の光』の醸し出す空気を、ものの見事にゲーム内にいきわたらせた、そのセンスにまずは脱帽する。
やってみりゃわかるのだが、クリアよりも、このゲーム世界を感じていること。それがなによりのエクスタシーなのである。
ここ数日、いい月が照ってますな。
☾☀闇生☆☽