壁の言の葉

unlucky hero your key


 
 なるへそ、と思った。


 産経新聞8/6付『断』。
 評論家の潮匡人氏の記事である。
 第二次福田内閣の閣僚たちが、記者会見をした。
 その登壇時、降壇時に国旗に敬礼したものは、何人か。
 なんと、わずか一人だったそうな。
 記事はその非礼をとりあげている。


 実は、第一次福田内閣の面々も、同じような過ちをおかしていたそうで。
 潮氏は再三にわたってそれを指摘していたのだが。それ自体、当時はさほど気に留めてはいなかった。
 厳しい人がおるなぁ、と。
 こわっ、と。
 ところがだ、あらためて考えてみると、礼というものは、人物の姿勢を公(おおやけ)に向けて示すものでもあり。
 政治家ならば、政治姿勢を。
 ましてや親しき仲にも礼儀ありとも言うのだし。


 なにより、
 彼ら閣僚も『公』僕には違いないわけで。
 少なくとも、そうあるべきで。
 私腹なんぞあとまわし。
 国に、
 ようするに公に殉じる姿勢あっての権威であり、まかされた権力ではなかったのか。
 そんな彼らの奉仕対象である国。
 その象徴である国旗に敬意を示さず、いったい何に敬礼したか。
 彼らが正対し、神妙に頭をたれたのは、記者団にむけてであった。


「よろしくお願いします」


 なるほど、
 礼というものは、象徴的である。



 

 ☾☀闇生☆☽



 エロ屋に礼節を言われるようじゃ、ねえ。
 呵呵。