ご冥福をお祈りします。
と同時に、
それと同じ悲劇が、震源地のチベット側でもおこっているだろうと想像することも大切です。
いまのところ被害の規模はむろんのとこ、震度すら伝わってこないのだから。
なんせ蜂起直後の地域だし。
被災地で、
ライフラインが途絶え、
なおかつ情報が閉ざされているのだから、生存者はさぞかし不安だろうに。
そしてその不安は、時間の経過とともに疑心暗鬼へと化けても不思議はない。
となれば、
集団心理の常として、さらなる悲劇がまきおこる可能性だって、低くはないのだし。
早急な救援は、無事な人にとっも、必要に違いないと思う。
ちなみに、
各国の救援部隊の受け入れについて。
ようやっと日本の部隊に許可が出た。
が、これがもうあと数時間でもいいから早ければ、という思いはやはりぬぐえないわけで。
だから、
その態勢がととのうまでは、と「待った」をかけていた中国政府の姿勢に、政治的なものを嗅ぎ取る声も少なくない。
たとえばそれによってチベットの内情が露呈するのをおそれたとか。
自力で立ち直ることで愛国心を云々。
そこが核廃棄物処理の土地であって、云々。など。
そのへんの詳しいところは、いまのところあたしにはわからない。
それらも一理あるのだろう。
けれど、
本音も少なからずある、とは思うのだ。
外来の救援部隊をふくめて全体を組織的に把握、統率しなければ、効率のよい救援作業にはならないのだから。
わるくすれば、とめどもなく押し寄せる救援で、被災地の人口が増えるだけとなりかねない。
救援部隊も人間であり、その集団である。
飯も食うし、排泄もする。
土地勘もなく言葉の通じない部隊を、適所に配置し、機能させる態勢。
その準備は思っているより、大変なことであろう思う。
なんせ現状の把握すら、情報が錯そうしていて困難だろうから。
余計に混乱させて、ミイラ取りがミイラでは、しゃれにならない。
もちろん、
それを踏まえたうえで、更なる救援の受け入れを、と願っているよ。そりゃあ。
そして、こういった災害を想定した組織作りをしてこなかった、かの国の体制に嘆くよ。(日本の自衛隊と違って、軍隊が被災地に対応するように組織されていない。)
今となっては、あとのまつりだが。
それから、もうひとつ。
首相が被災地に急行して陣頭指揮をとるのを、パフォーマンスであるという声。
首相が瓦礫をとり除いたって、なんになると。
そりゃそうだ。
けれど、
政治家ですから、良くも悪くもパフォーマンスは仕事のうちだ。
その姿を見せることで安心してもらおうという。
というのもね、
阪神・淡路大震災のとき、
現地入りが遅いとして、当時の我が国の総理大臣は叩かれたのよ。
合理的に考えれば、年寄りの政治家がひとり現場に増えたところで、なんの役にもたたんのに。
てか、邪魔でしょ。
でも、それを望んだんだな。われわれ大衆は。
けれど、
もしあのとき、即座に現地入りしてたとしたら、今度はパフォーマンスだと言ったに違いないのだ。
別にかた持つわけじゃなないけれど。
断じて持ちたくはないけれど。
なんせパフォーマンスばかりか、実務対応すら遅かったのだから。あの時は。
緊急なときほど、耳を、そして心を澄ませないと。
ね。
☾☀闇生☆☽