壁の言の葉

unlucky hero your key


 すまぬ。
 今日はもう酔わせていただくよ。
 てか、もう酔ってるし。
 そうきめたんだっつの。
 つっても発泡酒だ。
 外ではめったに飲まない野郎でございますから。
 心ゆるせる人の前でしか酔態をさらしませんから。
 でもって、
 乗り合わせた酔っ払い殿たちを見るにつけ、こんなやつにはならんぞと。
 そう誓ってきた半生だもんですから、
 ひとりこっそりと、手酌酒でござるよ。うん。


 おほほだ。
 あははだ。
 ひとりじょーずだぞと。
 飯にしろ、
 酒にしろ、
 ひとりで喰らってはうまくともなんともないが、まあ、酔うことはできるんだな。
 ざまみろ。俺。
 でもって、またそれをこらえるのだな、あたしゃよ。
 んが、
 ともかくも、


 感謝。


 つらいときこそ、感謝でござる。
 そったれ。
 忘れようとするほど、まざまざとなんだ。
 たく、もおお。
 んでも、しぶとく感謝すんだ。
 意地でもね。
 理屈なんざあとづけでいい。
 でもって、酔ったついでに眠ってしまう所存なのだよ。




 原マスミの『イマジネイション通信』の「ピアノ」を聴きながら。
 電気を発明した人と、
 君とおんなじこの星に生まれてこれた偶然に、
 感謝。





 今日のところは、おやすみなさい。


 ☾☀闇生☆☽