とまあ、ちょーしこいてブログなんぞを始めてみたわけだが、そんなことぐらいで何かが変わるとも思っていやしない。
歌舞伎の台詞にもあるではないか。
「泳げねえのを川のせいにしてぇ、海へ行ったとて同じことよぉ」
すまん。
そんな台詞なんぞ歌舞伎には無い。
あってたまるか。
まっかっかの大ウソである。
でもね、
現状で泳げない奴は、川だろうが海だろうが泳げないのだ。
それは本当。
もし環境の変化が刺激となって泳げるようになったとしたら、それはもとから泳げただけのこと。
能力はちゃんと潜在してたのよ。
ね。
けれどそれは泳いでみなくちゃ、わからない。
目覚めない。
まずは川で、
つまりは現状で泳いでみんことにはにっちもさっちもいかないのである。
余分な力を抜けば、沈まない。
でもって、
にっちもさっちも、
にっちもさっちも、
そうやっていればとりあえずは進むらしいし。
ならばきっとそのうち泳げるようになる。
などと偉そうにのたまってはみたものの、
やはり書くのである。
あたくしは。
溺れかけの、
のたまい加減を、
このブログとやらに。
「にっちもさっちも」
と。
にしては、使いこなせてないのがすでにバレバレではないのか。
ブログ。
だいたいデジカメを持たないし。
だもんだから画像がないし。
なんなんだトップ絵の犬。
誰だ、キミは。
誰だ、チミはってか。
名も知らぬ犬コロに門番をまかせているありさまなのである。
リンクないし。
リンクしないし。
…。
な訳で、
リンクからリンクへと快適にハシゴしてきた挙句、何の因果かひょっこりここへ迷い込んでしまった方には、
すまん。
これがあたしの分相応だ。
なけなしだ。
見逃しておくれなのだ。
NO WAY OUT.
袋小路ナンデス。
(by The Beatniks)
そらきた壁。
迷える子羊は壁にぶちあたる。
人生、これ迷宮なり。
さまよえば、行き止まりに出くわすもの。
そこには頑丈な壁が立ちふさがっていて、あなたは引き返そうかと思う。
だが、もしや、と念のために押してみたりする。
すると、どこからか、
「壁は通り抜けられませんよ」
とたしなめるメッセージが。
RPGゲームの古典的名作『ウィザードリィ』でのひとコマである。
ぶしつけにゲームデザイナーがプレイヤーに声をかけてくるのだ。
はじめてプレイしたとき、不意をつかれてあたしゃ思わずウケた。
「あら見てたのね」
なんだかエロ本のボカシをダメモトで擦っていたら、唐突にその写真の中からモデルさんにつっこまれたような。
「こすったって見えねえよ」
意味深な言葉である。
人生は神が創った壮大な罰ゲーム。
リアクションしてなんぼでしょ。
とは松尾スズキの言葉だそうな。
さすがにうまいことを言う。
そのフリをオイシイと解釈する力。意地。
それを活力と呼ばずしてどうするのさ。
こうするのさ。
「聞いてないよぉー」
とダチョウ倶楽部ばりにベッタベタに嘆いてやるのさ。
古かろうが、ベタだろうが、
全力で圧倒すれば、きっとおもろい。
華々しくボケるがよい。
ましてや、
その人生迷宮(ダンジョン)のデザイナーは、プレイヤーであるあなた自身なのだから。
行き詰ったのならそのジタバタやら、にっちもさっちも加減を。
すったもんだのもみ具合を、いかに愉しむか。
どう愉しませるか。
鳥瞰しているゲームデザイナーを。
とどのつまりが、自分をである。
とかなんとか。
見上げれば曇天。
「壁は通り抜けられませんよ」
どこからか落ちてくる言葉に、ひとりにんまりするエロ屋なのであった。
そっちは晴れてますか?
☾☀闇生☆☽