壁の言の葉

unlucky hero your key

甲州道中の巻。

歩く。19

与瀬の一里塚跡は日本橋から十六里目を示す。 一里塚の北を走る古道を西へたどって、まもなく三差路へ。 20号からの枝道が合流するその地点に道標が立っていた。 道標 横道。 こいつをみつけるとほっとする。 道をまちがえていやしないかという不安が常に頭…

歩け。

いやあ、おもろい。甲州道中。 たったいま七回目から帰ってきたところ。 関東甲信越全体に雷雨の予報があるなかで、まさにドンピシャ。ゴロゴロ鳴っていると思ったら山のほうから突風がふいて殴りつけるような雨に。 ブログへのアップはまだ六回目の道行きが…

歩く。18

甲州道中、第六回目。 夜勤シフトの体内時計をもどして挑もうと、盆休み初日は安静にしていた闇生。 お酒をいただく時間をずらしてみたり。 飯食う時間を、日勤的にしてみたり。 いろいろやったが、身体がつかれないので、思うように熟睡できなかった。 未明…

歩く。17

小原の郷。 日本橋から63㎞! おもえばとおくへ来たもんだ~♪ なんて古い歌がありましたっけ。 奥手にみえるのは郷土資料館だったっけかな。 時間的に余裕がなかったので、パス! 小原宿、本陣。 立派な本陣。 日曜だってのに休刊日の札がかけられてあった。…

歩く。16

いざ、車止めの先へ。 はいってすぐに道がY字に分かれる。 右は景信山登山道。 甲州道中は左へ。 最初のうちはつぶの粗い砂利の道。 これがけっこうこたえるのだが、湧き水が道までしみだしているので、その排水をかんがえてのことだろうと思う。 砂利が濡…

歩く。15

涼しいうちに登山をすませた人が、バスを待っている。 峠をめざす。 そのまえに一休み。 あまりにしとどに汗が流れるので怖くなってきたのだ。 車止めの先に入る前に『浅川神社』の境内が鬱蒼とした森のなかにあるようなのでお邪魔した。 浅川神社。 木陰は…

歩く。14

つづける。 まもなく高速の高架が二本、高々と見えてくるがそれをくぐるまえに『湯の花慰霊碑』がある。 湯の花とは「いのはな」と読み、旧表記は『猪の鼻』で、イノシシのかたちに見えた地形からついたものだったという。 近づいていくと右手に何か地元の催…

歩く。13

夜勤明け。 性懲りもなく飲んで眠って10時半、目がさめる。 体はまだ寝足りない感触。 これは「いまアルコールが分解されました」といういつもの一回目の目ざめにすぎない。 寝ちまおう。 なんて考えもあったが、うつらうつらしながら「甲州道中のつづきをど…

歩く。12

脇道から20号へ合流したあたりが並木町。 名の通り銀杏が並木となってつづいていて。 その距離、追分から高尾までという。 んが、もっと前から銀杏の下を歩いていたような気がする。 いや、歩いたよ。 でもこう解説してあるということは、途中で断絶していた…

歩く。11

はっ!? あたしはいま何をしゃべっていたのだろうか。 暑い。 これはもお、はぬいというべき暑さで。 突き当りの丁字を南に下って20号に合流す。 『八王子駅入口東』交差点。 折れてすぐにこの地を守る『大鳥神社』がある。 八王子 大鳥神社。 酉の市の案内…

歩く。10

甲州道中。つづける。 八王子バイパスを潜り抜けたところで、左斜めの脇道へと入る。 約300mほど20号からそれることになるこの道。 よろしいの風情であーる。 大型のばんばん通るような国道より、こんな道を行きたいぞ。甲州道中よ。 その途中に、地蔵や石仏…

歩く。9

そして甲州道中、4回目。 7月15日。日曜。 この日も猛暑が予報されている。 目覚めたのは10時くらいだったか。 すっかり夜勤体質になっているため、一日の始まりとしてはこれでも早いほうである。 あれだけ歩いたのにこの時間に起きるのだから、なんかスイッ…

歩く。8

ということで多摩川の土手に出た。 立日橋と多摩モノレールの高架。 橋の上空を並行して多摩モノレールが走っとります。 よろしいですな。 夕景に映えるんだ、これがまた。 で、それを知っておりながら、しかもすでにその西の空焼ける夕刻でありながら、モノ…

歩く。7

高安寺を出て弁慶坂をゆく。 判官びいきという言葉がある。 にもかかわらずここには弁慶ばかりで一緒にいたはずの義経由来の史跡がないのはなぜなの? 京王線を横断するとまもなく本宿町の交差点。 国道20号と合流。 新府中街道を横切ってすぐに古墳のあとが…

歩く。6

長い長い参道を通って街道へ引き返す。 この参道もまた魅力的で、夕暮れ時や夜なら物の怪を感受できそうな気配がある。 さて、府中に入る。 大國魂神社前の大樹。 もうね、街道わきにこのでかぶつが待ち構えてますからね。 圧倒されますわね。 武蔵国総社に…

歩く。5

道はつづく。 西調布駅入口をすぎて中央道の高架をくぐり直進すると、飛田給。 飛田給入口交差点は親子連れで混雑していた。 このすぐ北側を走る現甲州街道沿いにアジスタがあるので、どうやらそこで何かイベントでもあるらしかった。 あたしゃかまわず旧道…

歩く。4

甲州道中、三回目。 三十七度を超えると予想される真夏日。 なにもそんな日に、と想い想われながらも降りも振られもせず。 前回の最終地点まで京王線を使い、国領から再スタートした次第。 頭のなかにはThelonious MonkのLet's cool one♪ だ! 国領。夏なん…

歩く。3

さて、続行を決意して道にもどる。 環八を過ぎると甲州街道は二股に分かれる。 右が現・甲州街道。 左が旧・甲州街道。 このさき現と旧は合流したり離れたりをしばしば繰り返すことになる。 普段あたしが通勤でつかうのは現・甲州のほうだ。 地図で見ると旧…

歩く。2 の追記

これを補足しておこっと。 下高井戸交差点から桜上水駅北交差点までのあいだ。 ファミマの隣に薪ストーブ屋さんがある。 繰り返す。薪ストーブ屋さんである。 薪燃焼式ストーブの販売はもちろん、一階にはカフェもある。 その名も『ストーブカフェ』。 営業…

歩く。2

七月八日(日) 甲州道中、二回目。 先週の終了地点をめざして新宿で下車。 だいたい午前11時ごろだったか。快晴也。 西新宿二丁目交差点から再開す。 スタートしてすぐ、文化服装学園をすぎたところの脇道に可愛らしい天満宮がある。 樹齢300年の箒銀杏に再…

歩く。1

数日、咳に苦しむ。 窓付けのエアコンからカビが飛んでいるのかもしれない。 頭も痛い。 しかし、それを理由に予定を後回しにしてばかりいたら、休日を無駄に潰してしまう。 かねてから考えていた甲州街道*1踏破の、せめてスタートだけは切ってしまおうと電…