壁の言の葉

unlucky hero your key

本。

『破門』感想追記。

松垣透著『破門』リム出版新社 感想追記。 読み返すと悪口に終始してしまっている。 なので追記する。 おもしろかった点。 落語家新人賞のテレビ収録会場。 そこには『笑い屋』といわれるおばちゃんたちがいて。 これは、出場者の芸にリアクションをするお客…

『破門』感想。

松垣 透著『破門 ただ今、落語家修行中』リム出版新社 読了 立川談志の弟子たちを追ったドキュメント。 破門になって廃業したものもいれば、師匠をかえて出直すもの、ひきつづき破門を解いてもらって談志のもとに居続けるもの、ひと口に弟子といってもさまざ…

格とは。

案の定、夜勤が中止との連絡が入る。 雨音を聞きつつ『シャレのち曇り』を読了す。 つづけて立川流関連のとある本にとりかかったのだが。 びっくらこいた。 噺家本人の名義ではなく、プロの物書きによるものとのことで。 全体に立川流の前座たちへの取材でつ…

晴耕雨読。

雨ですな。 Rain On Deck | Sleep, Study or Focus With Calming Rainstorm Nature Video | White Noise 10 Hours いろいろあって現場の中止が続いている。 現在5連休っす。 それもあらかじめ5連休になるとわかった休日ではないからたちが悪い。 予定も立て…

ポエケット。

詩のフリーマーケット『東京ポエケット』が江戸東京博物館で催される。 夏日のなか、両国までぶらりと出てきた。 昨夜、久しぶりに外出してクリエイティブな人に会ったせいで刺激されたのかもしれない。 いつものように休日を自室で消化してしまうのにためら…

旅の本展。

夜勤のまえに原チャToday-F号で西荻へ。 ニヒル牛で恒例の『旅の本展』が始まったのである。 ここへの出品作家たちが手製本でつづるそれぞれの旅の記録をお披露目する人気企画なのである。 よって売り切れたらそれでおしまいな的なものもあって、 このたびも…

続・期待のおっさん。

村上春樹著『職業としての小説家』 と スティーヴン・キング著『書くことについて』 の二冊を読み終えて、 その余韻に流されたのだろうか。 二冊とも、超売れっ子である著者が、職業作家をめざす若者たちに向けてしるした半生とアドヴァイスである。 共通点…

ジョン。

『小説ウルフルズ 青春というのなら』ジョン・B・チョッパー著 ブックオフの外国文学のコーナーにあった。 買うに見合う動機は、それだけで十分だ。 このバンドと著者について、あたしゃほとんど知らない。 ヒット曲を二、三曲どこかで耳にしていて、それを…

ガネーシャ。

ちょっとまえに流行った自己啓発本、 水野敬也著『夢をかなえるゾウ』飛鳥新社。 冴えない『僕』の部屋に突如としてあらわれた神さま『ガネーシャ』が、あつかましくも居候しながら成功の秘訣をおもしろおかしく伝授していくお話。 やっぱ売れた要因はガネー…

井沢元彦著『神道・仏教・儒教集中講座』徳間文庫 読了 再読 いわゆる日本の『サヨク』の反戦平和主義というのは、日本人の価値観の根底にある『穢れ』への意識からきているとする著者の炯眼に畏れ入る。 その性分は歴史のなかで目鼻がついたり尾ひれをつけ…

「火花」が決めた芥川賞の「価値」 早稲田大学教授・石原千秋 芥川賞について、 そして今回の同賞受賞作のひとつ『火花』について、石原千秋が、産経に書いている。 読んで唸った。 なるへそね。 時代をうつす鏡か。 たしか『火花』の文芸誌掲載時には、彼は…

あくたがわショー。

その実、ほとんどの人が芥川賞の役割をしらずにのたまっているわけで。純文学とはなにかも、日ごろ考えたことが無いし、そもそも触れなじんできたことでもない。なので「読んでみないと」などともっともらしいことを言うのだが、行ったことも無く食べたこと…

司馬遼太郎著、短編集『果心居士の幻術』新潮社文庫 再読。 ・果心居士の幻術 ・飛び加藤 ・壬生狂言の夜 ・八咫烏 ・朱盗 ・牛黄加持 以上六編収録。 記録にのこされた伝説的忍者ふたりを描いた表題作と『飛び加藤』がおもしろいのはむろんのことだが、今回…

『城の怪』。

司馬遼太郎著『馬上少年過ぐ』新潮文庫 読了 英雄児 慶応長崎事件 喧嘩早雲 馬上少年過ぐ 重庵の転々 城の怪 貂の皮、収録。 ミステリー仕立ての『城の怪』が印象に残る。 モノノケや幻術の正体が単なる自己暗示であるとわきまえたうえで、その暗示にかまけ…

ココマコムーン著『地球無期限の旅5』手製本

ココマコムーン著『地球無期限の旅5』手製本 はい。 というわけで、あたくし闇生がニヒル牛2で購入した旅本の紹介。 ラストを飾るはココマコムーン。 タイトルに『5』とあるように「超未来から来た、高次元で暮らしていた生命体『ココマコムン人』」であらせ…

平田真紀]著『レモンの島へ』手製本

平田真紀著『レモンの島へ』手製本 今回は新刊を二冊も持ち込んでいることに驚き。 あ。こっちも新作かよ。と見つけたときは、えも言われぬお得感でござった。 先日ここに感想を書いたもう一冊 『弱っていても行ける! 家からすぐの旅 2』 では『旅』という…

平田真紀著『弱っていても行ける! 家からすぐの旅 2』手製本

[http://hs-tour.seesaa.net/:title=平田真紀著『弱っていても行ける! 家からすぐの旅 2』手製本 で、二冊目だ。 いきなし『2』を買ってしまったが、『1』を買い損ねたので仕方が無い。 企画展の特設棚を見渡したけれど、見当たらないのである。 日をあら…

石川ある著『一泊二日のホーチミン ヒロカと2人旅』

快晴の多摩川沿いを一時間半、ウォーキング。 復路はジョギングにして汗を流す。 桜並木の下は羽虫がにぎわっていましたな。 なんかあの「お前ら、毛針のモデルにされてるぞ」みたいな虫でした。 むかし親父が渓流釣りに凝ってたとき、あんな毛針をつかって…

本日からニヒル牛2にて恒例の『旅の本展』が開催っ。 とうとう年内閉店が決定してしまったので、あの大好きな空間での開催は今回が最後と。 いい天気だし、 昼から出かけて、じっくり選んでこようっと。 ☾☀闇生☆☽

束の間の休憩時間にさえ、 文庫本を手に群に背を向けるその人の、孤独を敬え。 くり返す。 孤独を敬え。 無闇に話しかけたがる己の愚のうずきを恥じいるべし。 ☾☀闇生☆☽

Mr.Children 「足音 〜Be Strong」PV ↓ http://gyao.yahoo.co.jp/player/00139/v08510/v0961300000000539094/ いや、音楽は別としてね。 このフィルムの話ですが。 あきらかにコーマック・マッカーシー著の『ザ・ロード』をやっているよね。 イメージ的なも…

『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』感想。

町山智浩著『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない*1』文春文庫 読了 「諸外国が」とか云ふ。 「近隣諸国が」とかも云う。 ある種の日本人たちが祖国を批判する際に使うこの抽象的な言いまわし。大概においてその言葉の指す国は「中・韓」に限定…

気が付けば、酔い潰れていたのだった。 冷や奴をコンビニワインでやっつけつつの、お洗濯。 シメに食った蕎麦がいけなかったのだ。 トレぺを切らしていたことを思い出し、ジャージのまま外に出る。 思い切り遠回りして最寄駅の反対側まで足をのばす。 居酒屋…

暇を持て余して新宿へ。 西新宿のC&Cにてカツカレーを食す。 自分と隣のおっさん以外はすべて中国人の家族連れという少数派的環境でござった。 問題はこの中国人の団体さんではない。 隣のおっさんだ。 俗に「クチャ男」と呼ばれる、音響的に実に開放的な咀…

HUNTER×HUNTER。 カキンの変態王子が誰かの背中に彫らせているのは、蜘蛛? クラピカ危うし。 ☾☀闇生☆☽

現場にて、 現物をまえにして協力会社、担当職員、お役所などを交えて打ち合わせ。 自分の考えしか頭の中に絵を作れないお方が居て。 つまり他人の話を絵にできないお方。絵にしようとしない。 ↓ 必然的に『自分の意見のみが正しい』となり、話も最後まで聞…

連載再開された『HUNTER×HUNTER』のためだけに、未明のコンビニへ。 前話掲載分以来に、少年ジャンプを買う。 もうね、腐れ縁ですよ。 長期休載がどんだけ続こうが、 待つしかねーんだもの。 絵があれようが、 それを巷で罵られようが、 描いてくれりゃ御の…

ニヒル牛2で『旅の本展』がはじまった。 おちおちしてるとめぼしいのが売り切れてしまうので、さっそく覗いてきた次第である。 タイトル通り、ニヒル牛に出品している作家たちが、それぞれの旅行記を手製本にしているわけで。 コピー用紙のホチキス止めやら…

ガルシア・マルケス、逝去。 について、記事を書いた。 小一時間かけた。 んが、 残念なことに、アップしようと『保存する』をクリックしたタイミングでネットが切れた。 アイドルタイムに適わず、あえなく拙文は消滅。 ま、そういうことだと。 代表作『百年…

『新 楊家将 血涙』ネタバレ感想。

北方謙三著『新 楊家将 血涙 下』PHP文庫 読了。 『三国志』『水滸伝』と併せて中国三大奇書とされるのが『楊家将』。 本作は北方版『楊家将』の続編にあたる。 時代は十世紀末の中国。 万里の長城の南、のちに満州と呼ばれる地帯「燕雲十六州」をめぐって繰…