平成十九年の章。

と、 年の暮れになってどたどたとブログなんぞをはじめてみて、なんだかんだとひと月経ってみれば、うん、なんだったんだかわからない。 当初はもっとくだらないことを書きまくっていこうと考えていたのだが、ふたをあけてみれば、ICEの宮内さんの訃報が飛び…

のっけからシモネタでいく。 ゆるせ。 こちとらしがないエロDVD屋だ。 ようするにそんな身の丈だ。 だから、あるものを説明するための譬(たと)えとして、そういう出だしでいくことに決めた。 いま決めた。 よい子は退散するように。 世には『レズもの好き』…

その名も、 「MUSIC FOR THE BEAUTIFUL DAYS 1993/2007」 ICEの十五周年記念ベストアルバムのタイトルだ。 発売が九月。 ついでオリジナル最新作「SPEAK LOW」が十月。 そして九十年代の傑作群が紙パッケージで再発されたのはつい先日のことで。 宮内さんが…

イヴですな。 あたしゃ、レンタルビデオ屋に長年勤めていたので、知っているのだ。 この日とバレンタインだけは、AVのレンタル率が激減するのということを。 うむ。 「だからなんなんだ」 と言われても、まあ、 「そうなんだ」 と。 今夜は、いいお月さまで…

連日、ICE宮内さんに触れたページに沢山のアクセスをいただいております。 にもかかわらず、 他のページがしょぼくて、恐縮です。 身の丈は、みなさんと同じ、いちファンにすぎません。 はい。 コメントも受け付けていないので、なにかとご不満もございまし…

宮沢章夫著『牛乳の作法』ちくま文庫 読了。 うん、おもしろい。 スネークマンショー ピテカントロプス・エレクトス ラジカル・ガジベリビンバ・システム 六本木WAVE …八〇〜九〇年代にこれらの言葉をかすめた世代には、必読のエッセイ集ではないだろうか。 …

最初のシングルが出たとき、店でかけまくったね。 アルバムが先だったっけ? ビデオ屋なのに、CDのジャケットをカウンター前に飾ってさ。 手書きでNow Playingなんてポップ作って。 なんせ、流してると会員さんにいちいち訊かれるから。 「これ、だれ?」 な…

笑顔がくしゃっ、としてた。 それはそれは、こちらがついつられてしまうような優しさの。 気さくで、 ベシャリが立って、 おもしろくて、 リスペクトの対象には、賛辞も敬愛も惜しまない豊かで純粋な感受性をお持ちだったが、そのぶん内実の伴わない権威をか…

「大小便禁ず」 まず、そう書かれてあった。 クリスマスの準備に華やいでいる横丁。 その、とある居酒屋の裏手でのこと。 日の差さない駐車場を囲った朽ちかけのフェンスに、白いプラスティック製のプレートが針金でくくりつけられてある。 そこにあった言の…

ビョークの新作『ヴォルタ』がいい。 発売は五月だったか。 勤務中にゆうせんの新作チャンネルで知り、その休憩時間にタワーレコードに走った。 ビョークの歌声には「凶暴な情熱」という言葉が実によく似合う。 獣性に満ちて攻撃的だが決して野蛮ではなく、…

のんのんのん。 陥るものなんかじゃありませんてば。 たしなむものなんですって、 孤独なんてもんは。 ☾☀闇生☆☽

そら、そこにご老人がゆく。 腰は、すでに曲がっている。 そして、膝の痛みをこらえるように、湾曲した足でそおっと歩いている。 響くのだろう。できるだけ衝撃をさけて、えっちらおっちらと。 正直、のろい。 方向を変えるのすらも大儀そうで、周囲を確認し…

以下、のたまう。 たとえば楽譜。 あれは、紙の上におたまじゃくしの『記号』を並べただけにすぎない。 けれども、音楽家がこれを読めば、 その頭の中でたちまち記号は『音』に化ける。 この時点では黙読にすぎないのに、鳴るのだ。音が。 しかし実際は記号…

弱った体で、いきなりカロリーの高いものを食べようとすると、うけつけない。 それを吸収するにもまた体力が要るからだ。 たぶん、それと同じことなのだ。 ときとして、うつくしいこと、 うつくしいものに出くわすのが、つらくなる。 おのれの矮小が、際立っ…

ブレット・ラトナー監督による人気シリーズ三作目。 前二作と監督が代わったが、あたしはこの手の映画での作家性はあまり重要視していない。 だもんだから、コンビニで衝動買いしてしまった。 前二作はすでに観ていたので、とりあえず続きを確かめておきたか…

雨の日のユニクロでのことである。 棚を眺めていた。 これといった貪欲な購買意欲も無く、 ぽかんとした気持ちであの色見本のような棚の配色と対峙していた。 言わずもがな、ひとりである。 いまにして思えば、 そのときたまたま聴いていたCharaがくれたぽか…

今日の空にはどんな音が似合うだろう。 i-Pod。 シャッフルしてると、その瞬間の景色と意外なマッチングをするときがありますよね。 明るい光景だからこそ、暗い曲が余計に際立ったり。 この天気にはREI HARAKAMIかな。 ☾☀闇生☆☽

駅前のコンビニの店員に新入りアリ。 年のころはおそらく四十代か、ひょっとしたら五十代。 内向的な仲本工事といった印象。実直が丸出しである。 その年齢で、なおかつほとんど毎日勤務しているようだから、社員・店長候補生といったところだろうか。 しか…

とまあ、ちょーしこいてブログなんぞを始めてみたわけだが、そんなことぐらいで何かが変わるとも思っていやしない。 歌舞伎の台詞にもあるではないか。 「泳げねえのを川のせいにしてぇ、海へ行ったとて同じことよぉ」 すまん。 そんな台詞なんぞ歌舞伎には…

人は絶望する、という。 そして途方に暮れるという。 では「絶」たれてしまった「望」みとは、そもそもなんであったのか。 それは、遠くへの「眺め」である。展望。 その視界を絶たれたわけだ。 それを「壁にぶちあたる」という。 ようするに眺めを絶ってい…

兄とは十歳。姉とは八歳はなれて生まれ落ちた。 そんな年齢差であるから兄弟喧嘩すら成立せず、殴りかかろうが蹴ろうが、笑ってあやされるばかりで、ストレスは日々幼い胸のなかに充満するばかり。 なんせ彼らが思春期を謳歌しているころに、こちらはようや…