壁の言の葉

unlucky hero your key

歩く。33

 甲州道中、8回目。
 鳥沢から再開。

 別に黄色いTシャツも着なければ募金も乞わないが、猛暑が予報されるなか敢行す。
 前回の中断地点の『鳥沢』に着いたのが6時15分ごろだったかな。
 この無人駅はトイレが駅前のみとなっており、そこで用を足してから軽くストレッチした。


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20180826 6時半、鳥沢駅


 デイパックには水を入れて凍らせたペットボトルが2ℓぶん。
 ほかに麦茶が500ml×2
 これらを入れた保冷バッグのなかには作ってきた梅干しの握り飯×2
 ウエストバッグには塩タブレット


 駐車はバイクも車も無料らしい。
 それでいて、すっきりした駅前風景。
 こういうところは地元ヤンキーのたまり場とかになりそうだけどね。きれいでした。
 さて、出発。
 まずは猿橋をめざして駅前の20号を西へ。


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上鳥沢宿 標柱。


 この物干しスタンドがいい具合にうらぶれ感を醸しておりますな。
 

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旅籠叶屋跡。


 まもなく20号から分岐。
 この『三栄工業』の看板のところを右斜めにはいる。


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鳥沢 分岐。三栄工業。

 
 手元のガイドブックではこの看板の手前を入るように表示されてあったので、ちょっと彷徨ったな。
 進んでいくと、右手の空き地のようなところに馬頭観音の横隊が。
 これをすぎて小さな橋を渡り、すぐ左折でまた別の橋を渡る。


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鳥沢 横吹団地近くの旧道。


 道はこんな感じ。
 やがて20号に合流。
 その合流点ちかくに『横吹団地入口』バス停。


 今回の予定は一日の歩行距離としては、これまでで最長かもしれない。
 先に控える難所『笹子峠』は、それだけで一日使いたいと考えていて。
 最寄り駅の『笹子』から峠を挟んで『甲斐大和』まで、歩行距離は10㎞弱といったところかな。
 だもんで今回で笹子までは済ませておきたいのである。
 その距離17、8㎞くらいか。
 それを仮に二日かけるとすると、それぞれの行程的にちょっと物足りないよーな気がしませんかと。
 うん、欲張ったのよ。
 ともかく笹子まで。
 猛暑に負けずに笹子まで。
 夜勤者なのに早朝から動いているわけは、そのアタマがあったからなのさ。


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鳥沢 諏訪神社


 手作りの表札が目を引く、諏訪神社
 ささやかながらもアーティスティックな自己主張も見えて、よろしと。


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鳥沢 諏訪神社


 そしてその向こうにみえる参道の男坂の古びた感じにたまらくなり、寄り道す。
 えいこらしょと階段をあがって振り返るとこんな感じ。


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鳥沢 諏訪神社 男坂


 石段には歴史を感じるが、手すりが新しいよね。
 ほったらかしにされているのではなさそう。


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鳥沢 諏訪神社 男坂


 社殿はこじんまり。そして無人
 丘の上の鎮守さまといった趣きでござった。
 帰りは女坂を伝う。
 この急峻な傾斜地にもかかわらず、整地してセメントが敷かれましたよ。
 地元の人々に大切にされているのですな。



 で20号にもどった。
 まだ始まったばかりである。




 つづく。



 追記
 先に言っておこうっと。
 今回あたしが歩いた区間には道標がなかったっす。
 これまで『←〇〇宿 ◆◆宿→』
 とか、
 『甲州道中→』みたいなのがいたるところにあった。
 今回は、旧跡の石碑などにいくつか見つけることができたけれど、
 道中が旧道となってできた分岐点に、あらたに設けたような標識は見当たらなかった。
 

 逆にいうと鳥沢から日本橋側が充実していたのね。



 ☾☀闇生★☽