『パス・オーバー』感想。

 スパイク・リー監督作『パス・オーバー』アマゾン配信ドラマ
 アントワネット・ヌワンドゥ脚本


 

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パス・オーバー


 上演された芝居を収録。
 あるいはこの収録のために上演されたのか。
 不条理劇の古典『ゴドーを待ちながら』をたたき台にしている模様。
 これにモーセの脱エジプト記をモチーフとして重ね、監督がデビュー当時から一貫して訴える米国社会の宿啊・人種差別問題をとりあげていた。


 しかも直球だ。


 これまでの彼の作品では、異なる人種間に生じている誤解や偏見をユーモアもふくめて描くことが多かった。
 んが、この作品では容赦がない。
 視点が白人側によりそうことはついになかったと思う。


 ほぼほぼ全編がモーゼとキッチの二人芝居。
 それもマーチン・ルーサー・キング通りの街角というワン・シチュエーション。
 それ自体がメッセージになってしまっており、
 で、そこで二人のとめどもないおしゃべりが夜通しつづいていくという流れなのだが、だれません。
 濃厚です。
 痛烈です。
 ひきつけますな。
 


 ストーリー。
 約束の地へと旅立つことを夢見ながら、街(シカゴ)を牛耳る白人警官たちの横暴におびえつづける黒人ふたり、モーゼとキッチ。
 職もなく、カネもなく、ただ約束の地を夢見ておしゃべりに興じては、警官の銃声におびえる日々……。



 ☾☀闇生★☽