歩く。8

 ということで多摩川の土手に出た。
 

 

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立日橋と多摩モノレールの高架。


 橋の上空を並行して多摩モノレールが走っとります。
 よろしいですな。
 夕景に映えるんだ、これがまた。
 で、それを知っておりながら、しかもすでにその西の空焼ける夕刻でありながら、モノレール通過のシャッターチャンスをまたずに行くのだな。あたしなんかは。
 妙なシチュエーションなんか故意につくってやるものかと。
 感動させたければ、偶然のほうからかかって来やがれっ、と。
 強がりをテコにして、行く。
 行くのだ。
 橋を渡るとモノレールは『立日橋南』のY字交差点を左にそれていくが、街道は右へ進路をとる。
 すると新奥多摩街道に出る。
 その丁字路の角に日野宿・江戸側入口の目印となる『東の地蔵』がある。
 

 

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日野宿 東の地蔵。


 なんかかっこいいじゃありませんか。
 『東の地蔵』
 名前が。
 こう謳うからには対となる『西の地蔵』があると予想され。
 となれば、村人の話を聞いて回って、この地蔵にまつわる伝説の回想イベントを踏み。
 近くの洞窟からアイテムをとってきてくれませんか勇者さま~と頼まれ。
 引き受けてやっとこさその洞窟に入ることができ、
 謎解きを味わいつつ、ザコを蹴散らし、ボスにやられて、レベルアップに精進し、改心し、東と西の地蔵のあいだを行ったり来たり。
 といった流れのパターンではないのかと。
 





 ないのだぞと。


 新奥多摩街道を西へ。
 日野宿本陣跡がある。


 

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日野宿本陣。


 これは新選組ファンにはおろそかにできないスポットだろうと。
 本陣であり当主佐藤彦五郎の自宅であり、天然理心流の道場でもあったところだそうで。
 近藤勇沖田総司など新選組の重鎮たちが剣の稽古に励んだそうな。
 しかしですな。
 しかしです、17時閉館ということで、あたしは間に合いませんでした。
 ご縁がありませんでした。
 

 先へ。


 西進するとまもなく中央線の高架に出くわす。
 んが、そのちょっち手前、
 八坂神社を過ぎてすぐ、右斜めに切れ込む一通がある。
 分岐点に地元消防団の詰所兼資材庫があるその細い道を入る。
 と、すぐに突き当たる。
 角に小さな公園があって、案内板によれば『上宿の辻』という場所だったそうな。
 日野宿は上宿、中宿、下宿とみっつの合宿で、その上宿の角がここだったらしい。
 

 公園で一息。


 中央本線の高架に沿って南下。
 駅前らしい賑わい。
 焼き鳥屋のいい匂い。
 『日野駅前東』を通過。
 『日野駅東』も通過。
 宝仙寺という立派なお寺さんを左に見ながらゆるい坂を上っていくと、線路側に鳥居が。
 ついでお地蔵さんの一列横隊に迎えられる。
 出た。


 『西の地蔵』


 

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日野宿 西の地蔵。

 
 閲兵式を観覧する独裁者のような気分で地蔵たちを見渡す。
 やっと会えたね。
 待たせちゃったね。
 ハーパンだから、膝から下、蚊にさされまくりだね。
 

 というわけで日野宿の西口の目印、西の地蔵まできたぞー。
 18時前だったかな。
 足首痒くてたまらんかった。
 

 甲州道中三回目は、ここでいったん帰宅としました。
 全身でろでろのまま乗り込んだった帰りの電車は汗臭くてもうしわけない。
 じゃ、続きはまたこんど。




 ☾☀闇生★☽