歩く。4

 甲州道中、三回目。
 三十七度を超えると予想される真夏日
 なにもそんな日に、と想い想われながらも降りも振られもせず。
 前回の最終地点まで京王線を使い、国領から再スタートした次第。
 頭のなかにはThelonious MonkのLet's cool one♪ だ!


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国領。夏なんです。


 と、さっそくまたもや庚申塔を見つける。


 

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国領 庚申塔


 ほんと多いですな。
 こんだけ流行ったものが、いまはとんと聞かないというのもおもしろい。
 こんだけポピュラーならもっと時代劇や落語のなかに出てきてもよさそうなものなのだが。
 

 そのまま行くとまもなく布田駅前通り(三鷹通り)との交差点『布田駅前』に出る。
 ここでさっそく寄り道だ。
 右折。三鷹通りを北上して現甲州街道沿いに建つ国領神社をたずねる。
 境内を覆う『千年の藤』を拝んどこうかと。
 残念ながら今シーズンの開花時期は過ぎてしまったのだが、満開のときは壮観だろうね。
 

 

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国領神社。千年の藤。小学校が近くにあるので、生徒たちはこの藤の花をみながら育つのですなー。


 次のスポットはこのまま現甲州街道を西進するのが近いのだが、それはどうなの、とあたしのなかの審判が首を傾げやがるので、一旦旧道へ引き返す。
 

 

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調布百店街。


 近年、調布駅周辺は開発が盛んで、かたちがどんどん変わってきている。
 駅が地下化したのがやはり大きいですな。
 けど、古きもちゃんととっておいて欲しいとおもうのであーる。
 その共存こそが、日本のミソでしょうな。やっぱ。
 布多天神社参道を北上。
 調布界隈は水木しげるにまつわるらしく、あちらこちらに妖怪が顔を出す。


 

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布多天神社参道。ビビビの妖怪さん。


 その参道を抜けて現甲州を横断してさらに北上した先にあるのが、布多天神社。
 境内の大ケヤキは樹齢1900歳ではないかとのことで。
 神社は927年の延喜式神名帳に記されているという古社。
 しかしその頃は今とは違う場所にあって、1460年~80年ごろに、多摩川の洪水対策としてこの地に遷座したという。
 それでもまあ、けっこうな古さだわね。


 

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布多天神社の大ケヤキ。保存のための寄付を募ってました。


 

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布天神社 鳥居。


 さて、旧道に引き返す。
 調布駅北口を通過すると小島町。
 小島町一里塚跡。
 日本橋から六里(約24㎞)と表示されてある。


 

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小島町一里塚。日本橋から六里。


 このあたりから街道筋には、いかにも古くて由緒ありげな建物が目につくようになる。
 これは普段からきになっていた小島町の大きな屋敷。
 廃墟となってるようだが、管理もされているような気配もある。
 塀の中には煙突が見えるし。
 しかし表札もない。


 

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小島町 屋敷。


 武蔵境通り、通過。
 次なる目標は金山彦神社。
 鍛冶師の守護神が祀られているという。
 

 

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金山彦神社。


 なんかね、一般のアパートの裏みたいなとこを抜けた先の民家の庭にある神社でした。
 社務所と表示されたところがどう見たって民家の玄関なので、あたしなんかは躊躇います。
 息ひそめちゃいます。
 けど嫌いじゃありません。この、ほそぼそと神を、それも江戸期から祀っているという風情。
 参拝だけして引き返しました。


 

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金山彦神社。


 旧道をゆく。
 交差点『西調布駅入口』を通過すると中央自動車道の高架が頭上を横切る。
 その手前にあるのが天台宗 西光寺。
 近藤勇座像がある。
 これはあたらしい。
 しかも等身的に、顔でかい。
 この座像よりも仁王門のほうが市の重宝とされているのでありがたいのだろうが、この座像の迫力と、新しさゆえの浮いた感じにとらわれてつい、スルー。
 で、はい。
 このあたりまでが国領からはじまる合宿-布田五ケ宿の最後、上石原宿。
 時間があるのでそのまま府中をめざしたのだが、それはまた次回に書きます。


 追記
 歩き始めてすぐに、日差しに降参しました。
 夜勤者にこの強烈なのはさすがにきつい。
 キャップをかぶって通気性のよい長袖シャツにハーフパンツで挑みましたが、痛い痛い。
 露出してるところ全部がヒリヒリする。
 たまらず襟足をまもらんとハンカチをキャップの下に噛ませました。
 これは大きかったです。
 かっちょわるいでしょうが、しったこっちゃない。
 

 ついでに自販機、ありがたし。
 このあたりはまだ自販機とコンビニには事欠かないはずと見込んで、水筒も弁当も持たずに挑んだ次第。
 麦茶、スポーツドリンクなどを交互にとって、トータルで四本は飲んだような記憶がある。
 そのほかに、流動アイスの『クーリッシュ』。
 食欲がわかなかったので、歩きながら昼食がわりにいただきやした。
 




 ☾☀闇生★☽