大概の人が、こころのままに振舞っても、誰彼かまわずに殺したり傷つけたりしないと思い込んでいる。
こころのままに、は善良であると信じている。
けれど、悪人や罪人だって嫌われ者だって心のままに振舞った結果ではないのか。
衝動的にやらかす悪事なんてのは、その代表例であり。
では、そうさせないようにしている仕掛けはなんなんだろう。
速度制限装置のような、それの正体は。
サリヴァン先生に言葉を教えられるまえのヘレン・ケラーのような状態こそが、生まれたままの存在のはずだ。
何かしらを躾けられて人は人になった。
てことを普段は忘れているもので。
ましてや倫理の起点になるべき宗教観も骨の髄まではしみ込んでいないのが、ニッポンジンというやつで。
自由のさじ加減は、なにを基準にすべきなのでしょうか。
☾☀闇生★☽