『パシフィック・リム』感想。

 ギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム』DVDにて

 いまさらながら、観た。


 巨大怪獣vs巨大ロボットのアクション娯楽大作。
 海溝から現れて地上を侵略に出てくるカイジュウたち。
 彼らは地球の植民地化を目論んでいるという設定。
 それを阻止すべく戦闘型の巨大ロボットが開発されましたと。
 ロボットは原則的に二人がかりで操縦するきまりで、心をドリフト(結合)させることで右脳と左脳のそれぞれの役割を分担するという。
 うん。
 なんかえろい設定ですな。


 監督が日本のオタク文化に精通しており、そのリスペクトと思われる設定やシーンが随所に見られた。


 ロボットの動力は核。
 その影響で長期間操縦に携わったパイロットは被爆してしまうという。それを『鼻血』で表現するあたりに、時代を感じますな。
 またカイジュウの侵略にそなえて各国が海岸に建築をすすめる防壁。
 これをやすやすと破られてしまうくだりは、東日本大震災後の津波のイメージを重ねているのだろう。


 カイジュウ界と人間界とを隔てていたゲートが開かれ、まずは斥候が、やがて本隊が侵略にくるという流れは冨樫義博の『幽遊白書』を思わせるが、本作はカイジュウ側はあくまで心のないモンスターに終始し、感情移入の余地は設けられていない。
 またゴジラのように、存在そのものにメッセージ性があるわけでもない。
 それでいて、
 え? まだご馳走がでてくるの? もうお腹いっぱいなんですけどぉ的な130分であった。


 菊地凛子がヒロインで大抜擢されている。
 しかもこれ、覗き魔でむっつりすけべな役でしてね。
 演技が大きいのね。
 きっとハリウッド用に演じ分けしているのでしょうな。


 簡単にいえば形式としては特攻映画であり。
 究極の犠牲愛は普遍なのだと確認した次第。


 デル・トロ映画の常連ロン・パールマンがおいしい。


 ☾☀闇生★☽