別れ際とか辞め際にこそ人格はむき出しになるね。
立つ鳥跡を濁さず、
とは、最後っ屁よろしく元居た場所を濁さずにはおられないかっこ悪さがニンゲンの本性だからこそ、のお言葉なのだろう。
理想だわね。
これは人間関係だけでなく、
曲の終わり方とかさ。
演奏の音の切り方とかさ。
映像でいえば、カットの切れ目とかさ。
あるいは利用したお店からの立ち去り方とかさ。
会話の終え方とか。
物を置く手を放すときの加減とかさ。
ごみの捨て方とかさ。
いろいろなキワにそのヒトとナリがあらわれるもので。
近日中に辞めることを決めている同僚が、連日、自身の会社と職業批判を続けている。
同僚を批評し、非難し、くさしている。
批判をするなとは言わない。
それが改善につながることは多々あるわけで。
けれど、そうはならないのだな。
だから単なる腐しに聞こえる。
彼は若い。
なので、こんな日当現場などさっさと出ていくほうが望ましいと思ふ。
ましてや若いから頭脳も明晰で、周囲がアホにしか見えないのだろう。
おっさんなら誰しもそんな季節を通過しているわけで。
そのさなかで、言葉はすべて腐しに終始する。
他者のヒトとナリを腐している自身の品位・品格にまでは、気が回らない。
自意識の牢獄のなかから格子の外にむかって毒づき、吠えているのにすぎない。
で、
そんなやっつけであるからして、やはり雑だったのだな。日頃の仕事ぶりが。
器用なのでこなしはするが、それを自負しているぶん、できない他者や仕事を見下す。
その見下しに、雑が出る。
露骨なまでの見下し態度が、周囲に見下される。軽蔑される。
軽視されるから、また腐す。
ありていに言って、かっこよろしくない。
おそらくは、日々が充実していないのだろう。
親元にいながら就職浪人を長引かせている焦燥が強いのだろう。
んが、
かっこよく行こう。
うん。
相手のある部分が劣っていると思い、そして自分が優れていると自負するのなら、その欠点を許容してこそ、ではないの?
☾☀闇生★☽