壁の言の葉

unlucky hero your key

赤あげて。

 シルバー・ドライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えて事故に至るというニュースは、相変わらずなくならないね。
 あれさ、
 対物センサーの開発にばかり頼らないで、バイク式にはできんのかね。
 ブレーキもアクセルも『ふむ』という動作においては同じだ。
 問題はそこにあるんじゃないのかな。
 求められる運動が同じだから、老化する状況判断能力と肉体との連携に錯誤を生みやすい。
 ようするに「赤あげて」の旗あげゲームを、日常ノー・ミスで継続させているようなものではないかと。
 「赤あげて」「白あげて」が連続していく日常で、不意におとずれる「白あげない」のトラップをどう回避するかということだ。


 そこいくとバイク式は違う。
 アクセルは『ひねる』。
 ブレーキは『にぎる』。
 ギアは『ふむ』。
 まったく違う運動を要する。
 車の場合、


 「あっ!」


 と思った瞬間、
 脳はおそらく『とにかくふむ』という動作とペダルの『左か右か』という判断のふたつの命令をくだしているのではないのか。
 バイク式なら「あっ!」で『にぎる』一択である。
 ブレーキとアクセルを間違える確立は、そーとー減らせるのではないのかと。
 むろんこれはブレーキの踏み間違い対策としての提案であるからして、バランスの悪いバイクをご老人に勧めるわけにはいかない。
 電動カートも、それで十分に活動できるほど歩道も車道も整備されてはいないし、周囲からの視認性もわるい。
 問題はこの運転スタイルを四輪に適応するところにあるのだろうな。
 あるいは三輪バイクを改良して、アシが無くては生活に不便な環境においても(ようするに地方でも)実用できる水準にしてしまうか。
 貨物スペースと、国道などを走る際の周囲からの視認性アップ。
 半端に小さいと、余計にあぶないならね。
 

 老いてからそういった老人用に乗り換えさせるというのでは広まらないだろうし。
 乗りなれないだろうな。


 そもそも、老人に運転させるな! 
 という考えは非現実的だと思うのだな。
 自家用車無しで生活が成立つせられるのは、都心だけだよ。
 車の利便性に慣れ親しんだ人が、本数の少ないコミュニティ・バスだのにたよって生活するなんて、そう簡単にはいかないでしょう。



 はい、白あげない!
 



 追記。
 世界的にはどうなんでしょ。
 海外でも同じような頻度でこの手の事故がおきているのでしょうか。

 ☾☀闇生★☽