土俵はどこだ。

 Amzon プライムなんたらオリジナル企画
 『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』
 その最新シーズンを明け方に見終えた。


 ルールはいたってシンプル。
 原則的にはなんでもありの笑かし合いバトルロイヤル。
 笑っちゃったら持参した100万円を置いて退場しなければならない。
 最後まで残った奴が、9人の敗者が置いていったおカネ+松本が提供する100万円=1000万円をいただくと。
 制限時間がきても複数人が勝ち残っている場合、ポイント制を導入して勝敗を決める。
 試合を振り返って、ディフェンスばかりではなく笑いの攻めをどれだけしてきたかがポイントとなり。
 よって引き分けは無く。
 敗者は復活はできないもののゾンビとして残留者を笑わすことができる。


 前にも書いたが、自由という名の不自由に、芸人たちが苦しんでいる。
 脈略や物語が用意されていない。
 それをアドリブでつくり上げていければ爆発もあるのだろうが、大概が突発的に何かをして笑わす、ということに終始しがちである。
 で、引き出しが出尽くし、矢弾尽きてからが本当の戦いで。
 追いつめられるとネタは変顔やおもしろ扮装を経てシモに向かいますわな。当然。
 それは読めていたのだ。どうせ脱ぐんだろうと。
 で案の定脱いだ。てか出した。
 こういう場でのシモってのはエスカレートするしかなくなるから、前回を超える過激なことを模索するだろう。
 それも読めていた。
 案の定そうなった。
 そうと肚がきまればあとは単純だ。ハメを外せばいい。


 てことで今回はついにあそこまでいったと。
 ならば次はうんこでもすんのか。
 あるいは射精までしても別段どうってことはないわな。
 たかだか足し算に過ぎないのだから。
 なんせネット、というリングにあがっているのだ。
 そこんとこを出場しているタレント芸人たちが自覚できているのか、ふと疑問になった。
 いまだこの企画をテレビ界側から見ていやしないかと。
 うんこするのも、それを食うのも、あるいはあびるのも、別段めずらしくないよ。ネットでは。
 射精も勃起もあふれかえっているよ。
 そういう同じ板のうえでの戦いでもあるということなのに、テレビと比べていやしないかと。
 ならばそれを『ネタ』にまで昇華できるかどうかが問題であって。
 たとえば今回の空気浣腸して放屁ってのは、どうなんだ。
 ガキ使初期にすでに山崎邦正が自分で充填し、そいつでもってローソクの炎を消すことまでしたというのに、いまさら屁ェこいただけでおしまいって。
 入れた空気出しただけって……おいおい。
 あのシモ合戦の泥仕合に引きずられなかった野爆の腰のすわりかたには、ちびっと感心しました。
 あの場に参加しつつ自分を保つという。
 一方、黒澤の迷いが対比として目立った。




 談志のボックス、やっと届いたー。
 さっそくMP3に落として外で聞く。
 あたくし的には当たり。
 時事ネタもバシバシ決まっているころの談志。
 宗男ハウスやオウムが話題に出ているから、だいたい時代背景が見えてくる。
 あのころすでに、これ見よがしの正義面をする辻本を、信用できない奴と切り捨てている。
 おもしろい。
 こーゆーのを過激というのだと思うのだけれどね。
 


 ☾☀闇生★☽