おもむろに上着を脱いで入れ墨を見せびらかして凄んで見せるという、まるで昭和のコントのようなチンピラ・キャラに遭遇した話を現場で聞く。
いまどきそんなベタなのほんとに居るのか、とみんなで笑ったのだが。
この日、当人と遭遇す。
目に入るものすべてに当たり散らしておられる様子であった。
まだ若い。
だもんで、つらいのでしょうな。
日常がうまくいっていないのでしょう。たぶん。
対向車が来たらアウトになるという狭い狭い路地を、むき出しの『私は苛立っていますよ』アピール全開のアクセル加減で、すっ飛ばしていかれましたよ。
年寄りの多い地域なのに。
そこまでライフラインの公共工事に協力する気がなく、いちいち苛立つのなら、せまっこい路地の奥なんかに住んでないで、大通りに面したとこにひろびろと土地買って、車の出入口を二ヶ所も三か所も作って住めばいいのにね。
井戸掘って、ソーラーパネルならべて、自給自足すればいい。
乗ってる車は高そうだったが、駐車場はフェンスが錆び朽ちて舗装の荒れた露天の月極でした。
どうかご安全に。
役者やっている同僚が、ぽつりと。
あれを参考にチンピラを演じたとしても、誰もリアリティは感じてくれないだろうな、とな。
でも、リアルに居るんですからね。
☾☀闇生★☽