だらりだらりと何度目かの再読をしている『HUNTER × HUNTER』。
いまやっと6巻目である。
天空闘技場編のゴンvsギド戦。
ギドってのはコマ使いでいながら自身もコマになっちゃうやつね。
ゴンは付け焼刃的にウイングにこじあけられた能力『念』の習得に没頭しているとこで。
満身創痍の実践のなか命がけで修行をしているのだが。
思うように念を使いこなせずに念の鎧ともいえる『纏』を解いてしまうのだな。
さらに自己流で『絶』状態になる。
使い慣れない能力を持てあますよりも天性の動物的勘でやりくりしたろと。
これで まだ 戦える!!
あっ、と思った。
このモチーフは、のちにキメラアント編のシュートvsユピーの死闘で再現されるではないか。(26巻)
敗戦確実な戦闘のさなか、見開きで空中で反り返るシュート。
まだ翔べる…!!!!
まだ……
ゴンは視覚も邪魔だとばかりに目を閉じて気配のみを頼りに戦い始めた。
シュートもまた似ていて、片方の目を襟で縛って隠してしまう。(25巻)
絶体絶命の窮地であえて自らを制約して新境地に至る、という流れですな。
さて、そのシュート。
キメラ編ではユピーを倒すことはできなかったが、ユピーを足止めするという形で王vsネテロ戦を援護することには成功したといっていいでしょう。
間違いなく功労者であるのに、その後のシュートの扱いが軽くはないですかと。
戦後、ゴンの容態はみんなに心配されているというのに、シュートはほったらかしである。
シュートの師匠であるモラウも、兄弟弟子のナックルも昏睡状態のゴンのもとに駆けつけている。
けれどその間のシュートのことは触れられていない。
キメラ編のエンドロール的回でやっと、その病室での様子がわかるくらい。
それもたった一コマ、
見舞いに駆けつけたナックル、パーム、イカルゴたちに囲まれている絵。
あたしゃどうもああいう目立たない脇役が気になってしまうのだな、性分として。
能力もまだまだ未知数だし。
暗黒大陸編には絡んできそうにないしね。
☾☀闇生★☽