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平成二十九年睦月の章。

 尊敬する先輩夫妻からお誘いをいただいて、夜勤のあと落語会へと尻尾を振って馳せ参じたこの闇生。
 木戸銭までおごっていただいて、ごっつぁんです、であった。

 で、落語。
 なるへそ。やはりナマは違うもので。
 刺身と煮付けを同じに考えてはいかんのだと。つくづく。
 モニター越しにみてさぶいと断じては鼻毛をそよがせていたネタでさえも、声を出して笑えてしまえたりするわけで。
 ああ「笑う門には」なんとやら、とは真理だと、つくづく。
 幸福なひとときを過ごさせていただいた。
 とはいえ、
 客のなかには演芸鑑賞に狎れきってしまったベテランさんもおり。
 彼らは効率的に娯楽をむさぼるテクニックが骨の髄まで染みついていて。

 たとえばこの日は紙切りさんの、その作業がてらの軽妙なトークの合間を見計らっては文庫本を読みふけり。
 かつ聴覚はトークに反応して半笑いしつつーのー、完成した作品お披露目の瞬間だけ目をあげて確認するという剛の者が、あたしの前の席にいらしたのである。
 彼女は、演者のそばを食べる音を指摘しては、


「あれじゃ、ところてんだwww」


 と、他の観客とは違う角度から爆笑しておられた。


 怖し。


 なんでしょ。
 マダマダだなあ、てなもんでしょうか。
 たぶんこういう人たちなのだな。文豪も巨匠の映画監督もファーストネームで呼んじゃうのは。
 春樹の新作がさあ、とかいっちゃうんだなあ。







 え? 角川? 
 とか返してやろかコノヤロー!!
 
 



 ☾☀闇生★☽